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このページのもくじ

 

足と足指の骨折
 足と足指の骨折は、比較的頻度の高い骨折です。スポーツ中のケガとしても多いのですが、階段を踏み外したり、柱や物に足指をぶつけるなど日常の小さな事故でも非常に多く見られます。 このページでは足部と足指の骨の構成と、骨折の概要を掲載します。

 足の骨の構成
  足根骨(そっこんこつ)
  中足骨(ちゅうそくこつ)
 足部・足趾の骨折概要
  趾骨骨折(足の指の骨折)
  中足骨骨折
  第5中足骨基底部骨折
  中足骨疲労骨折
  ジョーンズ骨折

  踵骨骨折
  踵骨前方突起骨折

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1. 足の骨の構成
 足の骨は構成上、足根骨、中足骨、趾骨(解剖学的には「足の指骨」と表記される)に分けられます。 足の骨格は医学的に後足部、中足部、前足部に分けられています。この分類は、解剖学的ではないのですが、手術など治療上の位置を示すために決められたものです。それを踏まえた足の骨の位置と役割でいうと、足根骨は 足の後足部と中足部を構成し、踵や足の縦アーチの支柱として働き、距骨上部で足関節を構成しています。中足骨 は足趾を除いた足の前足部の支柱となり、趾骨が足の指の支柱となっています。

(1) 足根骨
 足根骨 は距骨(きょこつ)、踵骨(しょうこつ)、舟状骨(しゅうじょうこつ)、立方骨(りっぽうこつ)、内側楔状骨(ないそくけつじょうこつ)、中間楔状骨(ちゅうかんけつじょうこつ)、外側楔状骨(がいそくけつじょうこつ)の7個で構成されています。

@ 距骨(きょこつ)
 踵の骨(踵骨)の上に位置する足根骨。その上面は距骨滑車と呼ばれ、下腿の脛骨および腓骨と共に足関節(距腿関節)を形成します。またその下面は、踵骨 の上面と距骨下関節を形成します。距骨の前方は距骨頭(きょこつとう)と呼ばれ舟状骨と関節しています。

A 踵骨(しょうこつ)
 文字通り「かかと」の骨で、その上面にある後距骨関節面と内側に突出する載距突起の中距骨関節面、およびその前方の前距骨関節面の合計3箇所で距骨と関節し、前方で立方骨と関節しています。

  足の骨格略図
距骨を内側から見た骨格図 踵骨を上面から見た骨格図   足の骨格略図2
     

B 舟状骨(しゅうじょうこつ)
  舟状骨は、距骨の前方に位置し、後方で距骨と関節し、前方で内側・中間・外側の三つの楔状骨と関節しています。舟状骨は、これらの足根骨とともに、足の縦アーチを形成し、そのアーチの頂点に位置します。偏平足では、この舟状骨が下がって、足の縦アーチが低くなっています。また、舟状骨の内側に、過剰骨が発生することが多く、この過剰骨のことを外脛骨(がいけいこつ)と呼んでいます。この外脛骨に痛みを発する場合を有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)といいます。

C 立方骨(りっぽうこつ)
 踵骨の前方に位置し、後方で踵骨と関節を形成する他、 前面では、第4及び第5中足骨と関節し、内側では外側楔状骨と関節しています。また、内側後方では舟状骨と関節します。

D 楔状骨(けつじょうこつ)
 楔状骨は片足に内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨の三つがあり、それぞれ前方で内側から第1中足骨、第2中足骨、第3中足骨と関節しています。また後方では、舟状骨の前面と関節しています。

(2) 中足骨(ちゅうそくこつ)
 中足骨(ちゅうそくこつ)は内側から第1中足骨、第2中足骨、第3中足骨、第4中足骨、第5中足骨の5個から成ります。前方の骨頭では趾骨の基節骨と関節し、後方の基部では第1中足骨が内側楔状骨、第2中足骨が中間楔状骨、第3中足骨が外側楔状骨と関節し、第4、第5中足骨が立方骨と関節しています。

(3) 足の指節骨(しせつこつ)
 趾骨(しこつ)も中足骨と同様に内側(母趾)から第1〜5趾骨で表記されます。第1趾骨は2つの指節骨(しせつこつ)に分けられ、先端側より末節骨(まっせつこつ)、基節骨(きせつこつ)と表記されます。第2〜5趾骨は、先端側より末節骨、中節骨(ちゅうせつこつ)、基節骨と表記され、趾骨は全部で14個の指節骨で構成されています。

 

 

足の骨格X線画像
レントゲン画像でみる足の骨格

 

右足の骨格を外側から見た図

       

   
2. 足部・足趾の骨折の種類と概要

 足部は、捻る、突く、打撲するなどの外力を受けやすい部位であるため、骨折の頻度も高くなります。その中でも、比較的遭遇しやすい骨折の概要を解説します。 尚、このページで紹介できなかった骨折については機会のある度に増設、もしくは詳細ページを設けるなどをする予定です。

(1 趾骨骨折(足指の骨折)
 趾骨骨折 の多くは、躓く(つまづく)、ぶつけるなどの突き指により起こるものと、足指に物を落としたり、相当な力で強く踏まれたりした場合に起こるものがあります。これを外傷性骨折といいます。一方、長時間の負荷や繰り返される捻れなどにより起こる疲労骨折もあります。

@ 外傷性骨折
 足の指の骨折は、テーブルの脚や柱などに強打・突き指して起こすことも多く、とても頻度の高い骨折といえます。中でも、4趾、5趾の突き指による骨折が目立ちます。
 また、サッカー、柔道、レスリングなどのコンタクトスポーツでは、母趾の骨折も非常に多く、突き指の他、踏まれたり過剰な屈曲を強いられたときに生じます。
 右画像@は、テーブル運搬中に自分の足の上にテーブルを落とし、テーブルの脚による強打で骨折したもの。(粉砕骨折)
 右下画像Aは、足の第2趾を突き指した際に起こった骨折。突き指により趾節間関節が強く屈曲され、その際に関節靱帯に急激に引っ張られることにより関節靱帯の付着している部分が剥離 (はくり)されたもの。(剥離骨折)

A 外傷性趾骨骨折の症状と経過
 骨折部位の圧痛・腫脹・皮下出血を生じ、骨片の転位(ずれ)のある場合は、肉眼で分かるぐらい変形します。
 足指の強打・突き指による骨折の多くは、骨の転位(ずれ)の無いものが多く、テーピングや副子(ふくし:添え木のようなもの、足指では、アルミ製の副子が使われることが多い)でしっかり固定し、3週間ぐらいの患部の安静を確保できれば、後遺症も残さず予後も良好です。しかし、3週間経過しない内に、固定をはずしたり、無理に動いて負荷を掛けると、骨折部に過剰仮骨が形成されて、骨折した足指が太くなったり、腫れがなかなか引かないなどの後遺症を生ずることがあります。
 骨片転位のあるものは、矯正してから固定します。この様な転位のある骨折では、矯正・整復後も再転位する恐れがあるため固定期間を長期に施行することとなり、固定方法もしっかりしたものとなります。
 予後も転位の無いものと比べて不良で、足指の関節可動範囲が狭くなり、靴による圧迫や歩行時の踏み返しで慢性的な疼痛を訴えるケースも多く見られます。

B 疲労骨折
 外反母趾などを誘因として、母趾の基節骨に疲労骨折を生じることがあります。外反母趾により母趾に捻れや指先が上に向いて反るなどの変形を有すると、スポーツなどによる繰り返しの負荷で基節骨に疲労骨折を起こします。通常は、6〜8週の固定とその後約2〜3週の安静で治癒します。

 

母趾基節骨粉砕骨折
@母趾基節骨骨折(粉砕型)

第2趾末節骨基底部剥離骨折
A左第2趾末節骨基底部剥離骨折

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(2 中足骨骨折

 中足骨の骨折は、足の上に物を落としたり、踏まれたりなど外傷を受けやすい部分で、骨折の頻度も高いといえます。また、 スポーツや労働などで反復する外力の影響により疲労骨折を生じるケースも多い部位です。

@ 外傷性骨折
 自動車の車輪などに踏まれる、あるいは重量物を足に落としたときなどに起こります。2〜3本、即ち複数の中足骨が骨折する症例が多くみられます。複数の中足骨に転位(ずれ)のある骨折を生じた場合や1本の骨が3つ以上に骨折(複合骨折・粉砕骨折)した場合は、手術などの観血的処置を要します。

A 第 5中足骨基底部骨折(下駄骨折)
 外傷性骨折の内に分けられますが、足を内返し捻挫した際に 起こる骨折です。稀に第4中足骨基底部骨折を起こすこともありますが、主に第5中足骨基底部に起こり、比較的頻度の高い骨折です。段差を踏み外したり、傾斜のある路面で足を挫いたときに足関節の内反強制を起こすと、第 5中足骨基底部に付着する短腓骨筋腱が引き伸ばされ、その腱の牽引力と第5中足骨に加わる捻転力により、捻じ切れるような感じで骨折を生じます。 主に足関節の内反強制により起こるため、足関節捻挫(足首の捻挫)として処置され、この骨折が見逃されるケースもあります。骨折型は斜骨折やらせん骨折を呈することが多く、 剥離した骨折片が回転転位などの骨の転位(ずれ)を生ずることもあります。
 治療は、転位が無い、もしくはあっても徒手整復できるものでは、4〜6週の固定を施行します。徒手では整復困難な転位を生じたものでは、整形外科にて手術的に整復・固定処置を行います。

B  中足骨疲労骨折
中足骨の疲労骨折は、マラソン、ジョギング、ウォーキングや剣道など、反復する踏み返し動作を行う運動で起こります。また、軍隊の長距離行軍訓練などで多発するため行軍骨折と呼ばれることもあります。
 好発部位は、第2中足骨骨幹部と第3中足骨骨幹部です。始めは足の甲に腫脹、歩行痛、圧痛を生じ、次第にその程度が悪化してきます。レントゲンにおいても初期では影像に現れないことが多く、2〜3週後に再度撮影してわかることがあります。しっかりした安静固定を施行しないと、過剰仮骨形成を生じて慢性的な痛みに悩まされることが多く、稀に偽関節(骨折部分が癒合しないまま固まってしまう状態)を生ずることもあります。
 治療は痛みが完全に取れるまで安静にすることが基本です。必要に応じてギプスやシーネなどによる固定を施行しますが、レントゲン上で骨折の存在が不明瞭な場合では、テーピングや包帯などによる簡易固定で様子をみることもあります。順調に回復すれば1ヶ月程度で運動に復帰できますが、中足骨の基部(後方端)で疲労骨折を生じていると、骨折部の癒合が悪く3ヶ月程度の安静固定を要するケースもめずらしくありません。また基部に疲労骨折を起すと偽関節になりやすい傾向があります。

C ジョーンズ骨折(Jones骨折 、第5中足骨基部疲労骨折)
 ジョーンズ骨折は、第5中足骨の基部に起こる疲労骨折で、特にサッカー選手に多く見られます。
 この骨折は、サッカー、ラグビー、バスケットボールなど走っている最中に方向転換をする際、前足部(中足骨より先の部分)でブレーキをかけて捻る動作を繰り返す うちに、第 5中足骨の後方端と骨幹部の境界辺りに物理的ストレスが蓄積し、徐々に疲労性の骨折を生じます。
 ジョーンズ骨折は、骨折部の癒合が悪く偽関節に陥りやすい骨折として有名で、できるだけ早期に適切な処置を行う必要があります。
 治療は、発症初期でレントゲン上では亀裂が不明瞭な程度の場合、サポーターやテーピングなどの固定を施行し安静にすることで回復することがあります。一方、骨折部の癒合が悪く症状が改善されない場合や症状が進行し明確な骨折が見られるものでは低周波や超音波などによる骨癒合促進刺激を施行して経過を観察します。しかし、それでも骨癒合が進展せず偽関節に至る危険性が高い場合は整形外科による手術を要します。手術は骨折部に癒合を促進するためのネジを埋め込む方法が一般的です。
 ジョーンズ骨折は、ハイアーチや内反足の選手に多く見られるため、再発防止や予防のために足裏全体に均等に負荷が掛かるようにインソールで調整したり、ヒールウエッジを踵の外側に挿入し内反足を修正するなどを行うと効果があるとされています。


第1中足骨基底部骨折
第1中足骨基底部骨折

第5中足骨基底部骨折X線画像
第5中足骨基底部骨折
(回転転位が見られる)

第3中足骨の疲労骨折

第5中足骨Jones骨折
Jones骨折(第5中足骨疲労骨折)

     

       
) 踵骨骨折

 踵骨骨折は、高所より の転落などで踵を強く突いたときに起こる圧迫力や圧迫による応力で起こるタイプと、捻挫や反復動作で起こる腱や靱帯の張力により起こるタイプがあります。
 骨折型の分類は、種々ありますが、「関節内に骨折が及んでいるか」、また関節内骨折であれば「骨折線が後距踵関節に及んでいるか」で区別される分類がほとんどです。 ここでは学術的な分類は省いて、概要のみに留めます。

@ 転落などによる衝突・圧迫型の骨折
 上記の通りこのタイプの骨折は、高所よりの転落や飛び降りの際に、踵骨を強く突いて起こります。骨折型は主に踵の後面を突いて起こる陥没型骨折と 、踵の下面を突いて起こる舌状型骨折があります。右に比較的良く見られる舌状型骨折の発生幾序一例の図解を掲載しています。
 右図「踵骨骨折の幾序@」の状態では下方に向かって骨折を生じ、また踵骨後方へ向かって水平に骨折を起こすものもあります。骨片の転位が無い、もしくはあっても徒手整復が可能で、整復後の骨片が安定していれば、ギプス固定のみで予後も良好です。一方転位が有り、徒手整復困難場合は、手術的な整復と固定が施行されます。
 右図「踵骨骨折の幾序A」の状態では、手術的な整復と固定を要します。
 尚、図解はありませんが踵の後面を突いて起こる陥没型骨折では、徒手整復は困難なため、手術的な整復・固定が施行されます。

 予後
 骨折部分が癒合しても、痛みや腫れがいつまでも取れないケースが多く、骨癒合後のケアに苦労します。疼痛や腫脹が消失するまで2〜3年を要する症例も非常に多く見られます。また、粉砕骨折やその他の後距踵関節に骨折線が及んでいる症例では、後遺症が生涯残存する場合がほとんどといえます。特に外傷後関節症などで変形を生ずると強い疼痛や歩行障害が残存します。この様な場合は、関節固定術などの手術を行うこともあるようです。

 合併症
 合併症として頻度が高いものに脊椎圧迫骨折(主に第12胸椎、第1腰椎、第2腰椎に多い)があります。踵骨骨折では、そのほとんどが2〜3m以上の高所より転落して起こるため、転落の衝撃で脊椎の圧迫骨折を同時に受傷する ことがあります。踵骨骨折受傷の際に、腰痛や背部痛が起こったときは、脊椎の検査も受けることを勧めます。
 その他の合併症で多いのは、腓骨筋腱腱鞘炎が見られます。踵骨の骨折により腓骨筋腱の走行経路がずれたり、あるいは狭くなることで起こります。

   

右足の骨格を外側から見た図

踵骨骨折の機序1

踵骨骨折の機序2

     

A 捻挫などで起こる靱帯や腱の張力による裂離型骨折 (踵骨前方突起骨折)
 足関節捻挫(足首の捻挫)時に合併することが多い骨折です。捻挫により足関節の内反強制を生じたときに、踵骨前方突起に付着する二分靱帯に強力な張力が加わり、この靱帯の張力による牽引で踵骨前方突起が引き剥がされるように裂離骨折を起こします。
 症状は踵骨前方と舟状骨との間に圧痛や腫脹、皮下出血、荷重歩行時の疼痛などが現れます。また足関節の内反や底屈動作を行うと疼痛が誘発されます。
 踵骨前方やその近傍には様々な靱帯が付着しているため、靱帯損傷との鑑別を要します。従って診断は整形外科のX線検査で確定します。
 治療はギプスなどにより4〜6週の固定が施行されます。固定除去後しばらくの間は荷重歩行痛や足関節運動痛(特に内反や底屈)が残存しますが、次第に改善されて予後は比較的良好です。
 この骨折は足関節の内反捻挫を受傷機転とすることがほとんどなので、足関節捻挫として処置されて、当該骨折を見逃されるケースがあります。見逃されたまま陳旧化すると痛みが長期化する場合があります。この様な陳旧例に対しては、整形外科ではステロイド剤や局所麻酔剤などの注射や、裂離した骨片の摘出手術が施行されます。また整形外科医の指導の下で接骨院では物理療法を施行して経過観察を行うこともあります。

  踵骨前方突起骨折の圧痛位置
     
二分靭帯の位置を示す図 踵骨前方突起裂離骨折の図   距骨下関節の靭帯図
     

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Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊 最終更新日2016年9月21日
 
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