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※当サイト内の挿絵では、組織や部位を識別できるように色分けをしていますが、実物の色とは異なります。 Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊

 

大腿部挫傷(太ももの肉離れ他 主に筋挫傷)

 様々なスポーツにおいて比較的頻度の高い外傷・障害です。最も多いのが大腿部後側のハムストリング(注1)の肉離れで その他に股関節内転筋群や大腿四頭筋(注2)などのいわゆるすじちがいや肉離れなどの損傷が見られます。
(注1)ハムストリング:大腿部(いわゆる太もも)の後側を構成する筋肉の総称で、内側の半膜様筋、半腱様筋と外側の大腿二頭筋からなります。ハムストリングは、主に膝関節の屈曲と股関節の伸展動作を行い、路面を走ったり、階段や坂道を登るときの蹴る動作に大きく関与します。
(注2)大腿四頭筋: 大腿部前側に位置する大きな筋肉で、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の四つの筋頭からなります。主に膝関節の伸展や股関節の屈曲などの作用を有し、立ち座りの動作や階段の昇降などに大きく関与します。
※ 筋肉はその本体を筋頭、筋腹、筋尾に区分けされて呼ばれ、筋尾は腱に移行して骨に付着し、筋頭はそのまま骨に付着するものと腱に移行して付着するものがあります。

  このページの目次  


 ハムストリング(太ももの後側)の挫傷
 大腿四頭筋(太ももの前側)の挫傷
 股関節内転筋群(内股)の挫傷

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 ハムストリングの挫傷(肉離れ・筋膜炎・打撲など)
 大腿部挫傷の中では、最も発生頻度の高い障害で、特に短距離走やランニングなどハムストリングに瞬発力を要求されるスポーツに多く見られます。 また、サッカーや柔道、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは相手の足や膝の接触による打撲も比較的頻度が高い部位です。
 肉離れでは、ハムストリングの中でも大腿二頭筋長頭(注3)や半腱様筋(注4)の筋腱移行部(注5)に最も多く見られます。

(注3)大腿二頭筋:ハムストリング(大腿部後側筋群)の外側を構成する筋肉で主に股関節の伸展や膝関節の屈曲作用があります。内側の長頭と外側の短頭の2つの筋肉がひとつの腱を共有した形状( 筋頭から筋腹までが2つに分かれていて、筋尾側で一つの腱に束ねられているため、二頭筋と呼びます)を有します。
(注4)半腱様筋:ハムストリングの内側を構成する筋肉には最も内側の半膜様筋とそれよりもやや真ん中寄りに位置する半腱様筋があります。大腿二頭筋のすぐ内側にあり、 全長の下半分ぐらいが腱となっています。また、筋腹の中央に腱画(けんかく)という斜走する腱組織が存在する場合もあります。この半腱様筋は、主に股関節の伸展と膝関節の屈曲作用があります。
(注5)筋腱移行部及び肉離れの好発部位について:筋腱移行部とは、筋肉と腱との接続部分のことで、筋肉は通常起始(筋肉の着き始まり)が骨に直接付着し、停止(筋肉の着き終わり部分、付着とも言う)は筋肉から腱に移行して骨に付着しています。ほとんどの肉離れは、骨との付着部や筋腱移行部など組織の弾力性や硬度の変化するところで起こります。例えば輪ゴムの真ん中に結びこぶを作って両側から強く引っ張って見てください。ゴムにきずなどが無ければ必ず結び目との境で切れます。このように打撲を除き、急激な刺激や牽引力により筋肉や腱が強い収縮を起こした場合、組織の硬度や伸縮性に差がある部分で損傷が起こります。
 

ハムストリングの略図
左ハムストリング略図(大まかな位置を示す)
※実際の筋肉はもっと幅があります。あくまでも
筋肉の互いの位置関係を示している図です。

1. 症状・病態
 打撲では、打撲を生じた部位の皮下出血や腫れが起こり歩行時や立ち座り動作の際に痛みを伴います。また、打撲による衝撃で筋肉が強い収縮を起こすと肉離れを発症することもあります。
 肉離れでは、大腿部の後面真ん中辺りもしくはそれよりもやや上に痛みを生じます。損傷の程度がひどいと痛めた部位を中心に腫れと内出血が起こります。立つこともできないほどの状態の場合は、かなりの範囲で筋断裂を生じている可能性が高く 、整形外科や外科の手術を要することもあります。
 経過が経つと、痛めた箇所にしこりのような固まりを触知することがあります。これは、損傷した筋肉組織が修復される過程で発生する肉芽組織で、通常経過と共に消失します。
 筋膜炎は、筋肉を覆っている線維性の膜の筋膜に炎症を生じたもので、オーバーワークによる疲労性障害である場合がほとんどです。筋膜炎を生じるとハムストリング全体がぼんやり腫れたような状態となり、疼痛を伴います。いわゆる筋肉痛のことで、顕微鏡レベルでは、筋肉繊維の微細な断裂を生じていると言われています。この筋膜炎の状態のまま無理な動作をすると肉離れ(筋断裂)に至ることもあります。

2. 応急処置
 ハムストリングの挫傷を生じたら、すぐに身体を寝かせて、患部のアイシングを行ってください。15分前後のアイシングを行ったら、患部に冷湿布などを貼り、包帯などでしっかり固定してください。
 痛みが強く、歩行に支障がある場合は、速やかに専門医などの診察を受けてください。
 尚、滅多に起こりませんが、肉離れなどの受傷直後に下腿や足が激しい痛みと共に神経麻痺などを生じた場合は、 ハムストリングからの出血や腫れによる下腿組織の圧迫(急性コンパートメント症候)を生じ、下肢の阻血性壊死に至ることがあるので緊急の外科処置が必要となります。

3. 経過と予後
 一般的に予後は良好で、損傷の程度にもよりますが、4週〜6週程度で治るものがほとんどです。筋肉の断裂が広範囲にわたる場合は、手術を要することもあり、また 安静期間も長期となるため、回復訓練(リハビリ)期間も長引 きます。この様なケースでは、完全復帰まで半年以上を要することもめずらしくありません。
 また、軽度の場合でも復帰をあせって、ある程度の耐久力に回復する前に動かしてしまうと、再発を繰り返すこともあり、痛みの慢性化に至ることもあります。 痛めた筋肉は萎縮して耐久性が衰えています。従って復帰に際しては、十分なリハビリや基礎訓練を行う必要があります。
 


 大腿四頭筋の挫傷(肉離れ・筋膜炎など)
 大腿四頭筋は、大腿部前側を構成する大きな筋肉で、耐久力や強度もかなり強く、肉離れや筋膜炎などは通常起こりにくい部分といえます。主に跳躍(ジャンプ)を要求されるスポーツに見られ、繰り返される負担により大腿四頭筋が疲労を生じている場合と、腰椎椎間板ヘルニアや大腿骨骨折あるいは長期の入院や加齢などに伴う大腿四頭筋の萎縮が根底に存在するときに発症しやすくなります。また、サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツでは、大腿四頭筋の外側などに打撲を受け、肉離れなどを起こすこともあります。

1. 症状・病態
 打撲などによるものでは、外側広筋や大腿直筋に多く、打撲による筋肉の挫滅部分が修復されて瘢痕形成が起こると、後日運動などにより その瘢痕部分で肉離れが発症することもあります。また、瘢痕形成部分に運動刺激などによる骨化性筋炎(こつかせいきんえん:筋肉の一部が骨化してしまう病気)を生ずる場合もあり、障害後の運動復帰には十分な注意が必要です。
 打撲以外では、大腿直筋や中間広筋の肉離れや筋膜炎が多く、中央よりやや膝側の筋腱移行部に好発します。特に膝の障害などを有している場合、膝上部に水が溜まり、大腿四頭筋膝蓋腱(膝と接続する腱)の滑動性が低下すると筋腱移行部に炎症を生じることもあります。

2. 応急処置
 打撲や筋膜炎などに限らず、痛めたら直ちに身体を寝かせてアイシングをしてください。大腿四頭筋に損傷を受けると膝関節を支持できなくなり、いわゆる膝くずれ現象が起こります。損傷の程度が軽くても階段の昇降や長時間の歩行が困難となることも多く、無理をすると炎症が広がってしまいます。従がって、大腿四頭筋を痛めたら、包帯やテーピングなどで膝関節から大腿部にかけてしっかり固定することが大切です。また、身体を支えるのが困難な場合は、松葉杖や車椅子などがあれば利用して速やかに専門医の診察を受けてください。
 尚、ハムストリングの損傷でも記しましたが、肉離れなどの受傷直後に、急激に下肢や足が激痛と共に神経麻痺を生じた場合は、 大腿四頭筋からの出血や腫れによる下腿組織の圧迫(急性コンパートメント症候)を生じて、下肢の阻血性壊死に至ることがあるので緊急の外科処置が必要となります。

3. 経過と予後
 通常は経過も良好で4週から6週でほとんどの場合回復します。しかし、何らかの原因で大腿四頭筋の萎縮などが根底に存在する場合は、回復訓練に長期を要することもあり、また高齢者では変形性膝関節症の発症や悪化などを生ずることもあります。また、骨化性筋炎などを生じた場合は完全な復帰を閉ざされ、膝関節の可動域を障害される後遺症を残すことも考えられるので、軽い炎症や単なる打撲でも受傷初期から慎重に対処すべきと思います。 特に、安静にしていると痛みが無いのに運動痛がなかなか治まらず膝を深く曲げられなくなったり、筋肉がぼんやり腫れた状態が3週間過ぎても続いている場合、骨化性筋炎の疑いが強くなります。大腿四頭筋の外側は特に好発部位ですので、このような症状のときは直ちに整形外科の診察を受けてください。
 

大腿前側筋群略図
大腿部前側筋群略図
(最も表層の筋肉分布を示した図)

大腿四頭筋略図1大腿四頭筋略図2
大腿四頭筋略図
大腿四頭筋は4つの筋肉で構成される
最も表層は大腿直筋でその下に外側広筋、
中間広筋、内側広筋の3つの筋肉がある。


 股関節内転筋群の挫傷(肉離れ・筋膜炎など)
 器械体操やサッカー、陸上競技などで起こる部位で股関節の開脚を要する競技などに多く見られます。
 無理な開脚をした際に、長内転筋や短内転筋を伸ばしすぎて、肉離れや筋違いを生じます。また、開脚運動の繰り返しによる疲労性の筋膜炎を起こすこともあります。
 打撲は、器械体操の鞍馬や平行棒で落下したときに内股の打撲を生じることがありますが、それ以外では極めて稀れといえます。

1. 症状・病態
 肉離れや筋違いでは、長内転筋や短内転筋の恥骨付着部辺りで損傷することが多く、圧痛や運動痛もその辺りで感じます。重度の場合は、内股に皮下出血が出現し、立ち座りの動作や歩行も痛みにより困難となります。当然、股関節の開脚も患側で不能となります。

※ 長内転筋と短内転筋の位置:股関節を開脚したときに、恥骨部より大腿内側に向かう筋腹の盛り上がりが二つ並行しているのが視認できますが、この内の前方の盛り上がりが長内転筋で、後方のやや細い盛り上がりが薄筋(はっきん)です。また、長内転筋と薄筋の間の溝状のへこみに指を入れて触れるのが短内転筋となります。尚、その他に大内転筋や恥骨筋などがありますが、痛めるのは長内転筋と短内転筋がほとんどといえます。

2. 応急処置
 肉離れや筋違いを起こしたら、直ちに寝かせて患部をアイシングしてください。歩行が困難な場合は、応急処置としてテーピングを施行し、大腿部を包帯で固定してください。また、松葉杖や車椅子があれば利用して速やかに専門医の診察を受けてください。
 軽度のもので、歩行や立ち座りが可能な場合は、アイシングの後に冷湿布を貼り、テーピングや包帯で固定すれば数日で痛みが取れると思います。但し、完全に痛みがとれても、いきなり開脚動作をして再発することも多く、習慣性になる可能性もあるため、ストレッチや柔軟体操などで元の可動域に戻るまでは無理をしないことが肝要です。

3. 経過と予後
 軽度のものは、予後も良好で復帰の際にいきなり無理な動作をしなければ心配はありません。皮下出血を生じ、瘢痕形成(しこりのような傷跡)を起こした場合は、その瘢痕組織が消失するまでマッサージや低周波治療 、あるいはストレッチを行い回復を待ちましょう。瘢痕組織が消える前に無理をすると習慣性となったり、不可逆的状態に陥ることになります。その様なケースでは、手術による瘢痕組織の切除を要する場合もあります。

大腿内転筋群の略図
大腿部内転筋群の略図
(内転筋群の最も前面側の配置図)

大腿内転筋群略図2
長内転筋と薄筋を除いた図

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Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊 最終更新日2013年9月5日
 
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