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※当サイト内の挿絵では、組織や部位を識別できるように色分けをしていますが、実物の色とは異なります。 Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊

 

ふくらはぎの肉離れ(腓腹筋挫傷・腓腹筋断裂・テニスレッグ)
 ふくらはぎの肉離れは、30代以降のスポーツ愛好家に多くみられる筋肉の損傷です。 いわゆるふくらはぎは、主に腓腹筋のことを意味し、医学的には腓腹筋挫傷や腓腹筋断裂と云われます。また、テニスプレー中に多く起こることからテニスレッグと呼ばれることもあります。
 原因は、テニスや野球あるいはフットサルなどで、走る、飛ぶ、跳ねる、ステップするなどの瞬発的動作の際にふくらはぎの筋肉が強く伸張されて損傷します。 また、野球のボールが当たったり、サッカーや格闘技でふくらはぎを蹴られるなどの打撲が原因でも起こる場合があります。
 その他、スポーツばかりが原因では無く、日常動作の中でも起こることがあります。例えば、少し高い段差から飛び降りたり、急いで走り出したりした瞬間などや、脚がつったときに無理に脚を動かしたときなどにも起こります。

1.ふくらはぎの構造
 ふくらはぎは下腿骨(腓骨・脛骨)の後方に位置します。この下腿骨の後方に位置する部分は、筋間中隔(きんかんちゅうかく:筋肉を覆う筋膜という組織で構成された隔壁)により浅層と深層に分けられます。一般的にふくらはぎといわれる部分は、この内の浅層にある筋肉により構成されています。
 ふくらはぎを構成する筋肉は、表在する腓腹筋とその深部にあるヒラメ筋からなります。またこの腓腹筋とヒラメ筋を合わせて下腿三頭筋と呼びます。腓腹筋は外側頭と内側頭の二つの筋頭に分かれる二頭筋と呼ばれる形状の筋肉で、その末梢側はヒラメ筋と共にアキレス腱と連結しています。

  ふくらはぎの筋肉略図
右下腿を横断した略図 下腿後表在区画の略図   ふくらはぎの画像
 

2.発生幾転
 運動時の体重移動の際に、足関節が背屈した姿勢から身体を前方へ移動するために、その脚で地面を蹴り出すとき、膝関節が伸展することでふくらはぎの筋肉が過伸展します。この動作の勢いが強かったり、ふくらはぎの伸張可能範囲を超える張力が加わって、筋線維の断裂を生じます。
 一般的に前方に向かって地面を蹴るときやジャンプするときは、最後に地面から離れるのが母趾になります。その時に、足関節は外反+底屈の状態となるため、腓腹筋内側頭やヒラメ筋の内側が強く引き伸ばされます。従って前方及び垂直ジャンプ型の損傷では、腓腹筋内側頭のアキレス腱移行部やヒラメ筋内側の腱移行部に損傷が起こりやすくなります。
 一方、横方向へ蹴り出すときや後方に伸び上がるときは、踵の外側に重心を置いて腓腹筋やヒラメ筋を伸ばされます。その時に、足関節は内反+背屈の状態となるため、腓腹筋の外側頭やヒラメ筋の外側寄りが強く引き伸ばされます。従って側方及び後方ジャンプ型の損傷では、腓腹筋外側頭のアキレス腱移行部やヒラメ筋外側の腱移行部に損傷が起こりやすくなります。
 打撲などの打撃により起こる場合は、足関節背屈位、膝関節伸展位の体勢でふくらはぎの筋肉が伸びきったときに、そのタイミングで打撃を受けることで筋肉の反射的収縮が起こり、ふくらはぎの筋肉は過剰な張力が生じることとなり筋線維の断裂を生じます。 この場合打撃を受けた部分に近い筋腹や筋腱移行部に損傷を生じます。

3.症状と病態
 症状は、腓腹筋の損傷部に一致した圧痛とその周囲の腫脹、荷重歩行痛(特に踵を地面に着ける際)や足関節背屈時の疼痛誘発などが見られます。また、時間経過と共に皮下出血が出現します。
 一般的に前方蹴り出しや垂直ジャンプでの損傷が多いため、好発部位は腓腹筋とアキレス腱の接続部分の近くでやや内側に多く起こります。 従って、圧痛点や疼痛も下腿三頭筋とアキレス腱の移行部付近のやや内側に見られることが多くなります。
 エコー観察では、腓腹筋とヒラメ筋の間に介在する筋膜部分(筋線維が付着する)に、断裂を示唆する(出血による)低エコー領域の出現が観察されます。また、負傷初期は時間経過と共に出血による血腫が広がる様子が見られます。
 この腓腹筋の損傷は、膝関節が硬くなり、膝をいっぱいに伸ばしてもやや曲がった姿勢になってしまうタイプに起こりやすい傾向があります。また、足首が硬くなり足首の背屈(アキレス腱を伸ばす姿勢)がしにくくなった場合も起こりやすい傾向がありますが、こちらはアキレス腱の炎症や断裂の方が多くなります。何れにしても膝関節や足関節の柔軟性を高めることが、予防の観点からも重要といえます。

4.応急処置
 ふくらはぎの肉離れを発症すると、その瞬間にふくらはぎを叩かれた様な衝撃を感じ、直後に痛みと共に力が入りにくくなる感覚が起こります。この状態になったら肉離れが発症したと思ってください。受傷した場合は、すぐに座るもしくは寝るなどの体勢となってください。また、包帯やサポーターなどの圧迫固定ができるものがあれば、患部を被覆して圧迫固定をしてください。そのときに冷湿布などがあれば貼付してから固定をするといいでしょう。
 アイシングは、圧迫固定した上から施行してください。アイシングの時間は15分〜20分ぐらいが目安です。
 応急処置後は、速やかに接骨院や整形外科など、専門家の診察を受けてください。
※ ふくらはぎのテーピング固定法はこちら

5.治療と経過・予後
 通常は、約2週から3週の包帯・副子固定を行います。
 損傷部位は、損傷部分の出血により血腫ができます。その血液が繊維化して固まり、徐々に瘢痕組織を形成していきます。この瘢痕組織により傷ついた筋組織が仮修復されます。その後、数ヶ月かけて瘢痕組織が筋組織に入れ替わっていきます。 従って、固定期間は、この瘢痕組織による仮修復が完了する3週前後が目安となります。また、リハビリ期間は、瘢痕組織が筋組織に入れ替わって、ほぼ正常な可動域と筋力に戻った状態までの3ヶ月〜4ヶ月程度を要します。この瘢痕組織は、触診でしこりとして触知することができ、このしこりが無くなるのが目安といえます。また、エコーでは黒く描写される低エコー領域が消失することで瘢痕組織がほぼ筋組織に変換されたと解釈できます。
 瘢痕組織がほとんど筋組織に入れ替わるまでの間は、本来の筋肉の伸縮性や耐久性よりもかなり劣るため、その瘢痕組織部分で再負傷を起こしやすくなります。私の経験では、3ヶ月以内が最も再受傷しやすい期間と考えています。また再受傷を生じると最初の負傷状態よりも瘢痕組織の範囲が広がり、また回復期間も長くかかってしまいます。
 患部ばかりでは無く、ケガのために運動を控えたことにより全身の運動能力も低下しています。従って仕事やスポーツに復帰する際は、テーピングやサポーター、サポート程度の包帯固定などで再受傷を予防することが大切です。また、特にスポーツへ復帰する際には、リハビリや基礎体力回復のトレーニングをしっかり行ってください。
 一般的に、しっかりした治療と回復訓練を施行すれば、約半年後には運動能力が元の状態に回復します。

  腓腹筋肉ばなれを起こす姿勢図

ふくらはぎのテーピング画像

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Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊 最終更新日2014年11月24日
 
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