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大腿骨頭すべり症
 この障害は、大腿骨の骨頭と頚部の間の骨端線(こったんせん:成長軟骨層)で骨端線離開(こったんせんりかい)を起こし、さらに離断骨片の転位(骨のずれ)を生ずるものです。その様子があたかも骨頭が下方へ滑ったような状態になるためこの名称があります。
 正確には外傷性骨折に分類されるものではありません。その理由は、内分泌異常や生殖腺機能異常などの体質的問題を有するものに多く起こるからです。ただ、発症のきっかけとして外傷によるものが多いのと、近年やや増加傾向にあるとのことでこの項目に掲載しました。

 原因と特徴
 大腿骨頭すべり症は、まだはっきりとした原因が解明されていません。
 10歳から17歳ぐらいまでの身体の成長が著しい時期に起こり、男子に多い傾向があります。
 体質的傾向として、肥満、あるいは成長ホルモンの過剰分泌による高身長で痩せ型のもの、内分泌器官や生殖腺機能の異常などがありますが、全くそのような傾向 が無くても起こるようです。従って発症原因としては、骨端線の強度に係わる体質的要素が骨端線を脆弱 (ぜいじゃく)にしていることが根底にあることは確かと思われます。その上で日常の動作による物理的負担に耐えられなくなり、徐々に損壊する疲労骨折に似た慢性的経過のものと、骨端線の耐久力を超える外力(転倒や衝突など)が作用する外傷や運動による急性的のものがあると考えられます。

 症状
 外傷や運動をきっかけに発症する場合は、跛行(はこう:痛む側の脚を引きずるように歩くこと)、膝や股関節あるいは殿部の痛みが起こります。また、下肢の外旋偏位 (下肢全体が外ねじれ方向に片寄っている状態)や股関節の内旋制限(股関節の内ねじり運動ができないこと)が見られ、転位 (骨のずれ)が顕著な症例では股関節の内反(患部の方の股関節がO脚ぎみの姿勢となった状態)を呈し、股関節を屈曲すると自動的に大腿部の外転・外旋動作が伴います(Drehmann徴候)。
 外傷などのきっかけが無く徐々に起こる場合、初めは股関節の違和感や疲労感を訴えるだけの場合も多く、病態の進行と共に股関節や膝の痛み、跛行、股関節の内反などが出現します。
 診断の確定はレントゲン検査となります。従って、上記のような特徴と症状を示す場合は、直ちに整形外科の診察を受けてください。

※ Drehmann(ドレーマン)徴候
 患者を仰向けに寝かせ、患部側の脚の膝を曲げ、その膝を股関節に近づけるように真っ直ぐ曲げていく。正常ならば、ほぼ身体の正中線と平行に膝先が真っ直ぐ胸に向かっていきますが、大体骨頭すべり症があると、膝先が身体の外側に自然とずれてしまいます。この状態をDrehmann (ドレーマン)徴候陽性といいます。

 治療と予後
 外傷や運動などにより発症した急性のものでは、徒手整復や下肢の牽引などで転位を矯正し、ギプスなどで固定します。
 徐々に起こったものや急性のものでも長期間放置され陳旧性(ちんきゅうせい)となったものは、手術による治療となります。
 急性や陳旧性どちらの場合でも入院によりしばらくは安静臥位となります。この入院期間中に、経過を見ながら装具などの補助を用いた歩行訓練を行います。全く補助無しで歩行できるようになるまで6ヶ月から1年以上を要します。
 尚、大腿骨頭の阻血性壊死(そけつせいえし:骨の離断により血行が遮断されて起こる壊死)を合併する危険性が高く、これを合併した場合は大腿骨頭の保存は不可能となり人工骨頭などの手術となります。また、変形性関節症を合併する場合も多く、陳旧性では、本症が発見されたときにすでに変形を生じている場合があります。
 予後は、早期発見例で保存的な治療により回復すれば良好ですが、それ以外では程度の差がありますが、歩行や日常動作に支障を残し、あるいは重度の障害を残すこともあります。

  成人の大腿骨上端部骨格略図

大腿骨頚部骨端線の位置を示す略図

大腿骨頭すべり症X線画像の略図

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Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊 最終更新日2016年9月21日
 
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