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子どもの肘周囲の骨折B
橈骨頚部骨端線離開 (とうこつけいぶこったんせんりかい)
 幼小児の前腕近位端骨折の発生は比較的少ないのですが、成長軟骨部分の骨折では、レントゲンによる判断が難しいため、見逃さないように注意すべき部位でもあります。
 下の2枚のレントゲン写真は、幼児と成人の上腕近位端の比較のために並べています。骨の形状が明らかに違うのが分かると思います。これは、幼児では成長軟骨部分がレントゲンに移らないため所々に骨が分離して見えていますが、実際は軟骨でつながっています。特に左画像内の向かって右側の橈骨頭はほとんど軟骨で構成されているのが分かると思います。

 

肘関節の骨格図
肘関節正面略図
(赤矢印は橈骨頚部の位置を示す)

5歳児の肘のX線画像
5歳女児の左肘関節正面像

成人の肘のX線画像
成人の左肘関節正面像

 


 幼小児の近位端骨折は橈骨頚部の骨端線離開で、それ以外の近位端骨折は、ほとんど起こりません。

 橈骨頚部骨端線離開(とうこつけいぶこったんせんりかい)
 転んで肘を伸ばした状態で手を突いたときに、肘の外側が瞬間的に反って、橈骨頚部の骨端線が骨折を起こします。
 橈骨頚部とは、上腕骨と関節する橈骨頭の直ぐ末梢側のくびれた部分で、成長期は骨端線が存在します。この骨端線部分で骨折を生ずるのが橈骨頚部骨端線離開です。

 症状
 肘関節の外側を中心に腫れや皮下出血が起こり、橈骨近位端辺りに限局性の圧痛を触知します。橈骨頚部骨端線離開では、近位端の骨折片が転位(位置がずれたこと)することも多く、転位の方向は橈骨頭が外前方に傾斜します。骨片転位を生じた場合は、前外方に突出した橈骨頭を触知し、異常可動性や軋轢音が確認されます。
 転位があれば肘の運動は不能となり、特に曲げることができなくなります。また、転位がなくても肘を曲げたり、前腕の回旋運動をすると痛みを誘発します。
 転位の無い不全骨折では、レントゲンでも診断が難しく、肘の捻挫や肘内障(小児特有の橈骨頭亜脱臼)と間違われる場合もあります。

 治療と予後
 転位の無い不全骨折では、3週間の患部の安静(内、2週間の包帯固定)でほぼ治ります。
 転位のある場合は徒手整復により矯正され、保存的治療(手術をしない治療)を行います。幼児(5歳以下)では多少の転位は自然自家矯正されますが、橈骨頭の形状が成人の形に近づいている小学生以上の子 どもでは、できる限り正確に整復する必要があります。整復が十分にできない場合は、整形外科の手術により整復を行います。
 転位のある場合は整復処置後、肘関節直角屈曲位でギプスや副子などによる固定を施行します。固定期間は約3週間、治癒後もしばらくは肘関節の可動域が狭くなりますが、変形癒合(変形したまま骨がくっついてしまうこと)を起こさなければ自然と正常に戻ります。
 5歳以下の幼児では、骨がずれたまま癒合しても自然矯正されて、予後は良好です。小学生以上でも、整復、固定処置がしっかりしていれば予後は良好です。

 

5歳児の肘のX線画像解説

橈骨頚部骨端線離開の転位略図

 

 

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Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊 最終更新日2016年9月21日