※営利を目的とした、当サイト内の画像等の無断使用は禁止です。尚、当サイトの画像等をご利用の際には、必ず「秋元接骨院HPより転用」と明示してください。
※当サイト内の挿絵では、組織や部位を識別できるように色分けをしていますが、実物の色とは異なります。 Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊

 

外反母趾 基礎知識・見分け方・治療・対策
 外反母趾によるトラブルで悩む方は多く、テレビや雑誌などでも話題になるほど注目度の高い疾患ですが、簡単に治る治療法は無く、普段の自己メンテナンスが非常に重要な疾患といえます。このページでは、自分で対処するための知識を得ていただけるように、外反母趾の 病態、他の類似疾患との見分け方、原因、治療、対処方法などの情報を順次掲載していきます。

このページの目次

 

 外反母趾の概要
 外反母趾の基準
 外反母趾の病態
 外反母趾と間違う疾患と合併症
  バニオン
  痛風
  母趾種子骨障害
  ターフトゥ
  強剛母趾(きょうごうぼし)

  モートン病・中足骨頭痛
  バニオネット・内反小趾
 外反母趾の原因
 外反母趾の治療
 外反母趾対策方法

 外反母趾のテーピング法はこちら

カワイイ足のためにピエシェリ

 
 

 

外反母趾の概要
 足の親指(母趾)が足の小指(小趾)の方に向かって曲がってしまう変形性の障害を外反母趾といいます。
ちなみに外反とは、身体の中心から見て外側に反る状態をいい、その逆に身体の中心方向に反るのは内反といいます。
 外反母趾になると、母趾の付け根の痛み、足裏の痛み、足趾の付け根の間の痛み、足趾の痺れなど様々な症状が、単独であるいは複数出現します。また、素足の時はこれらの症状が無くても、靴やストッキングなどを履くと症状が現れるタイプの方もいます。
 外反母趾の発症割合は圧倒的に女性に多く、特にパンプスなどのように先の細い靴やヒールの高い靴、あるいは足にフィットしていない靴を無理に履き続ける方に発症確率が高くなっています。
 我慢をして放置する方も多いのですが、外反変形が始まると、放置してそのまま歩き続けるだけで変形は進行していきます。
 外反母趾の対応として大切なことは、なるべく早い段階で矯正やメンテナンスを施し、進行を食い止めるところにあります。また、保存療法(手術をしない治療)で改善不能な段階になった場合は、さらに悪化することを防ぐために手術を選択するのはやむをえないといえます。 従って、その様な最悪の事態を避けるためにも、できる限り早期からケアを始めることが重要です。

外反母趾の基準
 外反母趾の基準は、第1中足骨の長軸線と母趾基節骨(第1基節骨)の長軸線で成す角度の外反母趾角(Hallux Valgus Angle:HVA、またはHV角)で決められており、正常値は9゚〜15゚とされています。 正確な計測は、整形外科等の医療機関で行われます。その方法は、過重負荷(足に体重をかけた状態)時のレントゲン撮影にて、そのレントゲン画像を用いて計測します。通常は、その角度が16度以上を外反母趾と呼びます。
 ちなみに当院では角度計を用いて簡易計測を行い施術の判断の目安としています。 また、外反母趾 の程度や経過を判定するために、母趾の外反角と同様に重要な第1中足骨の内反の程度を判定するために、第1中足骨と第2中足骨の骨頭間の開き具合を計測します。この骨頭間の開き具合は、第1中足骨の長軸と第2中足骨の長軸の角度、すなわちM1/2角(第1,2中足間角)を計測することで判断します。さらに外反母趾に伴う開張足(中足骨どうしの間が扇状に開く変形)の程度を診るために、第1中足骨と第5中足骨間の角度( 第1,5中足骨間角、またはM1/5角)を測る場合があります。

  中年女性外反母趾画像

右足の骨格略図1


簡易計測で外反母趾の角度(HVA)を測る様子


簡易計測で中足骨間の開き具合(M1/2)を測る様子

外反母趾角・HVAの解説 第1・2中足骨間角・M1/2角 第1・5中足骨間角・M1/5角
外反母趾角の見方 M1/2角の見方
 

 

外反母趾の症状とその病態
 外反母趾は、文字通り母趾が外反し、母趾の付け根が痛くなるというのが一般的に知られている概念といえます。 例えば、外反母趾角(HVA)が20゚以上を中程度、40゚以上を重度などと分類することもありますが、この角度だけでは語れない様々な症状や病態が見られます。
 外反母趾の病態を医学的に詳しく述べると、事態はそんなに単純では無く、外反母趾を生じた部分を中心に周辺組織が複雑に変化していることが分かります。
 以下に一般的な外反母趾の症状と病態の変化を私なりに解説します。必ずしも全てがこれに当てはまる分けではないのですが、自分の外反母趾がどの程度進行しているかの目安になると思います。また、この病態を理解することで、外反母趾のケアや治療 を選択するにあたって、その方針をたてる目安になると考えます。

 外反母趾角(HVA)による分類
 正常値  HV角9〜15゚
 軽度の外反母趾  HV角16゚以上20゚未満
 中程度の外反母趾  HV角20゚以上40゚未満
 重度の外反母趾  HV角40゚以上
     

<外反母趾の病態を表した略図>

   
外反母趾の解説1 外反母趾の解説2 外反母趾の解説3

外反母趾の解説4

     

1. 第1段階の変化
 母趾が外反しているとき、対照的に第1中足骨は内反し、さらに回内(内側方向へ回旋)します。
 いわゆる母趾の付け根で第1中足骨の末端(骨頭)の下部には、母趾を動かす腱を誘導する二つの種子骨が有ります。第1中足骨が内反すると、この種子骨が本来あるべき位置から腱と共に外側(小趾側)にずれてしまいます。種子骨は第1中足骨の骨頭に下駄を履かせたように二つ一組で支えているのですが、ずれてしまったために内側の種子骨が骨頭の真下に位置することになります。また種子骨の近傍を通る神経も一緒にずれるため、 内側の固有足底趾神経が骨頭に圧迫されます。このために、母趾の付け根の底側(裏側)や内側に痛みや痺れ(しびれ)を感じるようになります。

2. 第2段階の変化
 母趾には 表側(背側)、裏側(底側)ともに複数の筋肉や腱が付着しています。外反母趾が進行すると、これらの筋肉や腱が全て外側に偏位します。外側に偏位した筋肉や腱は、さらに母趾を外反させる方向に引っ張るようになります。この段階になると、荷重歩行する度に母趾を外反方向へ引っ張るために、歩けば歩くほど外反母趾は悪化していきます。また、母趾の付け根の関節(中足趾節関節またはMTP関節)を連結する関節包や靱帯は、外側が縮こまり、内側が伸びてしまいます。
 外反した母趾は、手などで他動的に真っ直ぐ向くように起してあげることはできますが、手を離すと直ぐに元に戻ってしまいます。
 外反の程度も大きくなるため、中足骨頭(ちゅうそくこっとう:母趾の付け根のくるぶし部分)は内側に出っ張り、靴などに擦れて炎症を起しやすくなります。 内側に出っ張った中足骨頭と皮下組織の間にある滑液包が炎症を起すと、いわゆるバニオン(滑液包炎・腱膜瘤)を生じます。バニオンを生じると母趾MTP内側が赤みを帯びて腫れ、痛みも強く感じます。また、第1中足骨と第2中足骨の骨頭の間が開いて、靱帯 (深横中足靱帯)や腱(母趾内転筋横頭腱)が引っ張られるために、荷重が加わるとこの骨頭間に痛みが起こります。

外反母趾による神経炎のしくみ
外反母趾による筋肉の変化 外反母趾による痺れの出現位置
外反母趾に影響する主要筋肉の作用

外反母趾によるバニオン

中足骨頭を繋ぐ靭帯

3. 第3段階の変化
 変形はさらに進行し、母趾はMTP関節で亜脱臼を起こしたり、第1中足骨の骨頭内側に生じる骨隆起が大きく目立つ状態になります。母趾MTP関節は外反した状態で固まってしまいます。従って、手などを使って他動的に母趾を真っ直ぐにしようとしても真っ直ぐにはならなくなっています。また、母趾が第2趾の下に潜るようになり2趾は上に持ち上げられて、2趾の付け根の裏側と2趾の指節間関節の表側に胼胝 (たこ)ができます。 やがて2趾もMTP関節で背側に亜脱臼を起こすようになり、そのまま亜脱臼位で固まっていきます。
 中足骨間の開きも大きくなり足の横アーチが低下します。それと共に3趾や4趾も浮き上がるように縮こまり、5趾は母趾側へ内反します。 また、足の縦アーチも低くなり顕著な偏平足になっています。
 歩行の時に、足の指先は機能しなくなり、蹴り出すときは足の指の付け根に大きな負担が掛かるようになります。 そのため、中足骨頭痛が母趾だけではなく、第2〜4中足骨頭部にも起こるようになります。また、血行の悪くなった爪は変形や変色を起す場合があります。

  重度の外反母趾症例画像
 

 

外反母趾と間違う疾患と外反母趾の合併症
 外反母趾は、母趾が外反する疾患です。しかし、母趾が外反していないのに、外反母趾のように母趾の付け根が腫れたり、痛みがでる疾患があります。外反母趾と区別し、適切なケアや治療を受けるためにも類似する疾患や、外反母趾に併発しやすい疾患を知っておくことも重要です。
 以下に解説する疾患は、外反母趾と間違われる全く別の疾患や、単独でも起こるが外反母趾に誘発されて起こることも有る疾患など、その病態や対処の概要を紹介します。

1. バニオン(第1中足骨骨頭部皮下滑液包炎)
 滑液嚢炎(かつえきのうえん)、あるいは腱膜瘤(けんまくりゅう)とも呼ばれることがある、第1中足骨頭内側に起こる皮下滑液包(ひかかつえきほう)の炎症です。外反母趾に伴って起こることも多いのですが、外反母趾では無くても、 窮屈な靴や形状の合わない靴を履いた結果発症することがあります。しかし、その病態が靴に擦れた結果、腫れて痛みを伴うために、外反母趾と見間違うこともあります。炎症のピークでは痛みが強く、発赤と腫れが著明となり、安静時でもズキズキ痛むことがあります。
 応急処置では、患部が擦れたり、当って痛む履物は避け、消炎剤の塗布や湿布剤などの貼付が有効です。一度治っても繰り返し発症するようであれば、 シューフィッターなどの専門家による靴のフィッティングや足底板の処方などで 大概は改善されます。尚、痛風の経験がある方、尿酸値の高い方、腎臓疾患の経験がある方などは痛風発作との鑑別を要するので、痛みがあまりにも強い場合は整形外科や内科の診察と検査を受けてください。

  バニオンの1症例
       

2. 痛風 (つうふう)
 痛風は、尿酸代謝の異常により尿酸ナトリウムの結晶が沈着して起こる結晶誘発性関節炎です。痛風発作の発症初期は母趾MTPに起こることが多く、外反母趾やバニオンとの鑑別診断を要します。
 痛風は男性に多く、女性は特別な疾患が無い限り閉経期以降にならないと見られることがありません。
 痛風の疼痛は突然に発症し、急激に強い症状が現れる傾向があり、発赤、腫脹、疼痛、熱感といった症状が極めて著明に出現します。初発症状は数日で軽減し、3週程度でほとんど消失しますが、そのまま放置していると発作を繰り返し、他の関節にも現れるようになります。
 腎臓疾患、尿管結石、高尿酸血症などの診断を受けたことがある方は、まず先にこの疾患を疑うべきと考えます。
 治療は内科が専門で、抗炎症剤の投与や血中尿酸値のコントロールなどが施行されます。

   ソルボ外反母趾サポーター固定薄型メッシュ
       

3. 母趾種子骨障害 (ぼししゅしこつしょうがい)
 第1中足骨頭の足底面に二つの種子骨があります。この種子骨が骨折や関節症などで痛みや炎症を生ずるものを総称して母趾種子骨障害といいます。
 痛みや炎症は、母趾の付け根の裏側に起こり、歩行やランニング時の踏み返し動作や、つま先立ちのような姿勢で強い疼痛が誘発されます。 診察においても、母趾を他動的に背屈(上に反り返すように曲げる)することで疼痛を誘発し、母趾の付け根を浮かすような歩行が観察されます。
 原因は、種子骨が外傷により骨折を生じたもの、スポーツによる疲労骨折や関節症、二分種子骨、無腐性壊死など様々な要因が認められています。一般的に、骨折や疲労骨折の外傷と、その他の原因による種子骨炎とで分けて診断され、治療法が選択されます。
 治療は、安静・固定と消炎剤の投与が基本で、その他に足底板や靴の指導などで経過を見ます。経過が悪いようであれば、整形外科にて種子骨の摘出手術を施行することもあります。
 この種子骨障害は内側の種子骨に多く、原因として「外側種子骨よりも内側種子骨の方が中足骨の中心に近い側に位置し、荷重による影響を受けやすい」、「一般的に外側種子骨よりも内側種子骨の方が大きいため 、外力の影響を受けやすい」などが言われています。また、外反母趾や開張足 (かいちょうそく)などにより、内側種子骨が外方へ偏位し、第1中足骨の骨頭下に移動ている場合に発症しやすい傾向があります。

  母趾の種子骨略図
       
母趾の可動域を測定している画像 母趾種子骨側面画像

変形性関節症由来の種子骨障害

  種子骨障害の症例略図
       

4. ターフトゥ(Turf toe)
 第1MTP関節の過伸展(過背屈)捻挫により起こる、靱帯・関節包の損傷をいいます。アメリカンフットボール中の損傷が最も多く、その他にトラック競技中の損傷なども見られます。尚、ターフトゥとは逆に第1MTP関節の過屈曲(過底屈)捻挫により起こった場合を「 リバーシドターフトゥ(reversed turf toe)」といい、こちらは 体操競技や柔道など裸足で行う競技に多く見られます。
 ターフトゥは、主に人口芝を敷いた硬いグラウンドで、底の柔らかく軽い靴を使用して行う競技中に発生します。
 軽症のものは単純な捻挫で、テーピングや包帯固定により10日〜2週間安静にすれば完治します。一方靱帯断裂や関節包断裂、種子骨損傷などを生ずると、歩行困難となり強い炎症症状を起します。この場合損傷程度により3〜8週の固定を要し、その後、関節可動域の回復訓練などを施行します。また、損傷を繰り返す反復性(習慣性)のものでは、底の硬い靴に換えるなどの対応も重要になります。
 保存療法で症状が改善されない場合は、靱帯修復術や種子骨摘出術などの手術が施行される場合もあります。
 軽症のものや、反復性、あるいは慢性的な疼痛を生じているものでは、外反母趾による疼痛との鑑別を要するケースがあります。

  ターフトゥの発生幾転
       

5. 強剛母趾( きょうごうぼし、強直母趾、hallux rigidus)
 母趾MTP関節の疼痛、腫脹、可動域制限、骨性隆起、伸展(背屈)制限などの症状を生ずる関節症です。腫脹はMTP関節全周にわたり、骨性隆起はMTP背側に最も膨隆する特徴があります。 母趾の付け根の骨が膨隆するため外反母趾として見間違った判断をされることもありますが、外反母趾の合併が無ければ母趾外反角(HVA)の変化は起こりません。また、 強剛母趾では母趾MTPの背側に骨性隆起を形成しますが、外反母趾の場合、骨性隆起や腫脹がMTPの内側に顕著に現れることから、強剛母趾との鑑別ポイントになります。
 症状が進行すると関節可動域が減少し、特に伸展制限が顕著に現れます。従って、歩行時の蹴り返し時に疼痛が誘発され、歩行に支障を来します。
 レントゲンやエコーによる観察では、母趾基節骨の背側にトゲ状に小さく隆起した骨棘(こつきょく)や、中足骨頭の背側の骨隆起、関節水腫(いわゆる水が溜まった状態)などが見られます。
 痛みの予防や病状の進行を防ぐために、シャンク(靴底の中心にある芯)が硬く、踏み返しの時にあまり母趾MTPが背屈を強制されない靴を履くようにし、ヒールが高い靴も避けるようにする必要があります。また、整形外科によるアルツディスポなどのヒアルロン酸注射も有効です。これら保存療法で症状が改善されない場合は手術療法が施行されることもあります。手術は骨切り術、関節固定術、人工関節置換術などが有りますが、患者の生活条件や病状になどにより手術方法が選択されます。
 この疾患は膝などに見られる変形性関節症と同様に、関節軟骨が破壊され、関節下骨(かんせつかこつ:関節軟骨直下の骨組織)の変性を起し、放置すれば病状は徐々に進行していきます。従ってできる限り早期の処置が重要となります。

  強剛母趾の解説図
       

 

6. 開張足 (かいちょうそく)
 第1〜5中足骨の基部を軸に、中足骨頭の並びが正常な足よりも扇状に広がる変形を開張足といいます。中足骨が扇状に広がるために足の横アーチが低下し、足幅も大きくなります。
 開張足を判断する基準は、第1,5中足骨間角(M1/5角)で計測し、30゚を超えると開張足としています。
 開張足を起すと、足幅が大きくなることで靴が合いにくくなり、母趾や小趾の付け根が靴に当って炎症を起します。
 開張足は、外反母趾や内反小趾、モートン病、槌趾などの原因となることがあります。また、逆に外反母趾や内反小趾、外反足などが原因で開張足に至る症例も非常に多く見られます。
 中足骨を側方から支持するように紐靴を指導し、中足骨を支持する足底板の施行、テーピングや包帯による中足骨の固定などの保存療法があります。これら保存療法では疼痛などの炎症を改善し、若干の矯正効果がありますが、開張足の度合いを著しく改善するまでの効果は認められません。また、手術療法では、開張足そのものを再建する手術は難しいようで、併発した外反母趾やモートン病、槌趾、内反小趾を改善する手術に重点が置かれます。

  開張足の解説図
       
開張足のフットプリント 開張足に対する包帯法   開張足の見方
       

7. モートン病(Morton’s disease、中足骨頭痛、Morton’s metatarsalgia、モートン神経腫 、Morton’s neuroma)
 1876年にアメリカのThomas George Mortonにより報告された中足骨頭痛を生ずる疾患であり、その本態は中足骨間に位置する底側趾神経の圧迫や挫傷、変性による神経炎や神経腫となります。
 好発部位は第3、4趾間で、次に第2、3趾間が多く見られていますが、その他の趾間に生ずるものは比較的まれです。
 モートン病は、開張足や浮き趾、槌趾、外反母趾、内反小趾などの足の変形や、靴による中足骨頭部の圧迫などで、底側趾神経が挫滅や過伸展などの微小外傷を受けて炎症を起すといわれています。特に浮き趾や槌趾などでは、深横中足靱帯 (しんおうちゅうそくじんたい)が底側へ下がるため底側趾神経が圧迫を受けたり、靱帯と神経組織が擦れて炎症を起しやすくなります。
 また、この様な炎症や微小損傷を繰り返すことで、神経線維を構成するシュワン細胞や、神経を取り巻き保護する結合組織が肥厚して、 神経腫(神経組織の肥厚による腫瘍)を形成することがあります。神経腫が形成されている場合は手術的に除去しないと症状は改善しません。
 治療は、横アーチを支える足底板やアーチパットによる調整、あるいはテーピングや包帯などによる固定で横アーチを補強することがポイントです。整形外科では、消炎・鎮痛効果のある注射(NSAIDsやステロイドなど)が施行されることもあります。 一般的に保存療法で良好な結果を得られますが、反復して発症するものや、数年も症状が続いている慢性化した症例では、整形外科にて手術による神経切除が施行されます。

  モートン神経症の解説
       

8. バニオネット(bunionette、内反小趾、テイラーズバニオン、tailor’s bunion)
 第5中足骨頭周囲が炎症を起して滑液包が腫れ、外側に出っ張って疼痛や発赤を生ずる疾患です。 この滑液包の炎症では瘤(こぶ)状に隆起するため腱膜瘤(けんまくりゅう)ともいわれます。また、多くは小趾が母趾の方向に傾いて内反するため、内反小趾ともいわれます。 ただし、厳密には小趾が内反することと、腱膜瘤を生ずることは別物なので、内反小趾を生じていても炎症を起していなければ、バニオネットではありません。
 整形外科では、バニオネットを生じやすい足について、第5中足骨の解剖学的変異によりT型〜V型までの3つのタイプに分類しています。

T型 : 第5中足骨頭が肥大しているタイプ。
U型 : 第5中足骨の骨幹が外側に弯曲しているタイプ。
V型 : 第4、5中足骨間角が正常より開いている開張足タイプ。(正常値は6゚で、8゚以上は異常。)

 尚、上記に分類されているタイプだけがこのバニオネットを発症するわけでは有りません。例えばかつての欧米ではテーラー(洋服の仕立て師)が、硬い床の上であぐら姿勢で作業をしていたため、第5中足骨頭部分が擦れて炎症を起し、バニオネットを発症することが多かったためテイラーズバニオン
(tailor’s bunion)といわれていたように、第5中足骨の解剖学的偏位が無くても、過剰に第5中足骨頭部分が擦れるような作業・運動、あるいは靴の常用によりバニオネットを生ずることがあります。
 従って、バニオネットは、その発症機転により、「第5中足骨の解剖学的変異由来のバニオネット」と、第5中足骨の解剖学的変異が存在しない「一次性(単純性)バニオネット」があります。
 近年では、ヒールの高いパンプスやサンダル、ミュールなどの常用により発症するケースが多く見られます。ヒールの高い靴を履くことで、足が内反ハイアーチ状態となりますが、足が内反すると第5中足骨側(足の外側)に重心が片寄り圧迫刺激を受けるためで、さらに足趾が靴先に押し込められることで小趾の内反が強制され、バニオネットや内反小趾を起しやすくなるようです。また、この様に内反ハイアーチ状態を長期間継続することで、第5中足骨頭だけではなく、第5中足骨の基部も骨が肥厚する症例も多く見られます。
 治療は、第5中足骨頭部分が圧迫されない靴を選択することが第一で、ヒールもできるだけ低めのものを履くように指導します。また、ヒールウエッジと呼ばれる傾斜板を靴の外側に挿入し、足の外側に重心が掛かり過ぎないように調整します。炎症症状が顕著な症例では、消炎鎮痛剤や湿布などが処方されます。
 第5中足骨の解剖学的変異を有し、慢性化もしくは反復性の徴候が見られる場合は、整形外科による手術が適用となります。手術では、第5中足骨頭の隆起部分の切除、内反変形の矯正など、症例に応じて施行されます。

 
  バニオネットの解説1

 

 

 

外反母趾の原因(原因を見極め解決法を探る)
 外反母趾の原因には、先天的要素と後天的要素があります。
 先天的要素は、遺伝、体質(関節が変形しやすい・脆弱)、あるいは先天性疾患による骨・軟骨形成異常を原因とするものなどがあります。一方、後天的要素には、病的なもの(リウマチや変形性関節症など)、外傷を起因とするもの(骨折や脱臼など)、生活習慣や靴 による影響、歩行バランスや姿勢によるものなどがあげられます。
 外反母趾の最も適切な解決方法は、原因の除去といえます。従って原因を見極めることは、外反母趾を改善するための近道といえます。

<原因その1>外反母趾を引き起こしやすい生活条件

(1) 履物や靴下による影響
 
「履物や靴下、ストッキングなどで足指が圧迫される。」 外反母趾の大半は、これが直接的原因と言えます。靴やサンダルなどの履物により指先が圧迫されるのは、だれでも注意するところですが、靴下やストッキングで圧迫されることについては、意外と無頓着なケースが多いようです。 せめて自宅内では足指が圧迫されない靴下に履き替えるぐらいのことは最低限のケアであると考えます。
 当院において、外反母趾や足趾の付け根の痛みを訴える患者の内、靴が原因と思われる患者が大半を占めています。また靴の原因の詳細において、足に対して靴の長さのサイズが小さい場合が最も多く、次いで靴の幅(足囲や足幅)が大きい場合が2番目に多い原因となっています。
 また、靴やサンダルなどの履物では、サイズがゆるすぎても、履物が脱げないように指を上げて履物を押さえたり、履物の中で足が前の方にずれて行き、指先が圧迫されるなどの弊害を生じます。
 その他に、仕事でパンプスやハイヒールなどを履かなくてはならない場合や男性でも先のとがった靴や安全靴などを履かなくてはならない場合でも外反母趾を起こしやすい要因となります。

(2) スポーツによる影響
 
スポーツ別で見てみると、外反母趾を訴えて当院に来院するスポーツ種目の中で比較的多いのは、サッカー、剣道、マラソンです。
 サッカーの場合は、走るのはもとより、急に止まって方向転換する、ボールを蹴る、ドリブルするなど足の指の付け根にかかる負担は他のスポーツとは比較できないほど 過酷なものと思われます。
 マラソンは、長時間走り続けるためにやはり足の負担が大きいのは、誰でも想像できると思います。
 サッカーとマラソンの共通点は、靴を履いたまま長時間走り続けることです。走っている間は、足部の前の方に重心が乗ります。 足趾の付け根、特に母趾球部分で強く蹴るときに、中足間隔が広がり横アーチが下がります。また、足は靴の中で前方へ滑るために足の指先が詰まるように圧迫されます。この状態が 長期間にわたり繰り返されると、中足の横アーチが広がり、 第1中足骨は内反・回内偏位が起こり、対照的に母趾は外反します。また、母趾の付け根が圧迫されることによるバニオンの発症や、足底筋膜の炎症などを発症することもあります。シューズを履いて運動するスポーツでは、 正しいスポーツシューズの履き方、足に合ったシューズの選択やフィッティングが外反母趾を予防するための第一歩といえます。
 剣道の場合は、 元々外反母趾を有する方や開張足、あるいは外反偏平足などがある方に起こりやすい傾向があります。この様な足部の変形を有する方が剣道の練習で繰り返し踏み込む動作をすると、第1中足骨の内反・回内と母趾の外反方向への圧力が反復され、オーバーユースシンドローム(使いすぎ症候群)的な外反母趾やバニオンを発症します。

<原因その2>外反母趾になりやすい体質的要素と骨格の形態的変異
 
同じ様にパンプスやヒールの高い靴を履いても、外反母趾になりやすい人となりにくい人がいます。また、パンプスなどを履かない子供や男性でも外反母趾になる人がいます。この原因の一つに体質的要素があげられます。 また、骨格の形状が、個人により様々な形態的な変異があり、外反母趾になりやすい構造の存在が、もう一つの原因として上げられます。
 体質的要素には、遺伝や先天性疾患などの先天的なものと、リウマチなどの膠原病や代謝障害性の病気など の後天的なものがあります。特にリウマチを始めとした膠原病患者においては、骨や関節、あるいはそれらを取り巻く滑膜組織などが脆弱となり関節の炎症や変形を引き起こしやすくなっており、ほとんどの方が二次的障害として外反母趾を発症します。
 この様な体質的脆弱な状態では、靴やストッキングによる指先の圧迫、あるいは歩行バランスの異常による足部の過状な回内変異など の外力に対する抵抗性が劣るために、健康な人の数倍も外反母趾変形を起しやすい体質的条件下にあるといえます。
 一方、骨格の形態的問題では、母趾が他趾と比較して過度に長く、靴やストッキングによる外反向きへの圧迫を受けやすい形状にあるもの、あるいは第1中足骨と内側楔状骨で形成される関節構造の変異の存在により、第1中足骨が内反しやすい関節面の形状を呈している場合に、外反母趾変形を生ずる可能性が高い構造的条件下にあるといえます。

  バニオンの原因

外反母趾の靴による影響

外反母趾を起こしやすい骨格1

外反母趾を起こしやすい骨格2   外反母趾を起こしやすい骨格3
 

 

外反母趾の治療
 外反母趾の治療は、保存療法と手術療法があります。手術療法については整形外科の専門となりますので詳細は除きます。ここでは、保存療法の紹介を中心に解説することとします。また、解説の内容は、ページ上部の外反母趾の概要で解説した外反母趾の段階に沿って、それぞれの段階に適した保存療法を紹介します。

1. 外反母趾第1段階の変化に対する保存療法
 外反母趾角は比較的軽度で、外反した母趾を他動的に真っ直ぐに起すと簡単に外反角が正常な状態になる程度の段階では、まず靴の改善が優先されます。第1中足骨頭を圧迫したり、外反を強制される靴は当然避けるべきです。
 靴を選ぶときは足の長さ(足長)を実際に測り、プラス1〜1.5cmの余裕を考慮してサイズを検討します。また、足の幅(足幅または足囲)も計測し、EE、EEEなどの靴の幅の適性も検討します。
 靴のサイズは上記の計測により得られた適性サイズを上下3サイズぐらい用意してもらい履き比べてください。また、靴を履き比べるときは、踵(かかと)を靴にピッタリと着けて(つま先を上げて履くと良い)、つま先に若干の余裕があることを確認してください。また、靴の履き口がフィットして足が靴の中でずれないかをチェックすることも大切です。尚、靴の選び方の詳細については、また別のページを設け、改めて解説します。
 外反母趾の程度が比較的軽いケースに施行する保存療法として、以下のような一例を紹介します。
 外反母趾の場合、第1中足骨は外反した母趾とは逆に内反、内旋しています。外反母趾を改善するためには、 この第1中足骨の内反、内旋を改善しなければなりません。そのためには、靴の内側にウエッジ(傾斜板)を挿入し、第1中足骨の内反、内旋を防止します。靴を履いていないときは、伸縮包帯で中足部分を固定すると第1中足骨の内反を矯正する効果があります。包帯が上手く巻けない場合は、中足部分が締まるタイプの靴下やサポーターで代用できます。また、サポーターでは内側ウエッジが内蔵されたタイプもあり、中足が締まるだけのサポーターよりも効果があります。 また、できればテーピングや外反母趾用の靴下などで、外反した母趾を真っ直ぐに起して、ウエッジ療法や包帯療法を施行するとより効果的です。

2. 外反母趾第2段階の変化に対する保存療法
 外反母趾角は20゚を超え、明らかに外反変形があることが分かります。母趾を他動的に起すと外反母趾角は若干改善されますが離すと直ぐに元に戻ってしまいます。第1中足骨頭は内側に出っ張り、第1中足骨頭と第2中足骨頭の間は顕著に離れている状態です。この様な段階では、第1段階の対処法に加えて、母趾が外反した状態で固まってしまわないように運動療法を加えます。サポーターやテーピング、包帯療法では中足を締めるだけではなく、母趾を真っ直ぐに起すように矯正する方法が必要になります。靴を履く時はウエッジ矯正が欠かせません。包帯に内側ウエッジを挿入して固定したり、 外反母趾用サポーターに内側ウエッジを組み合わせて使用するのも効果があります。
 この段階になると、治療も長期戦となります。根気良く対応し、外反母趾の改善具合を定期的に観察することも必要です。
 母趾MTP関節の変形性関節症などが合併すると改善の見込みが極めて低くなるので、できるだけ早い段階でケアを行い、習慣付けることが重要です。

3. 外反母趾第3段階の変化に対する保存療法
 外反母趾角は30゚を明らかに超え、母趾MTPは拘縮しているため、外反した母趾を他動的に真っ直ぐに起そうとしても、変形した関節は固くなっており、ほとんど可動性が無 いために外反角は改善されません。第1中足骨頭は膨隆し内側に大きく突出しています。また、母趾と第2趾が重なり、足裏には厚い胼胝や魚の目が出来ている場合もあります。この段階になると保存療法による矯正では外反角は改善できません。ただし、運動療法を長期間継続することで 、可動域が広がる症例もあります。このように可動域(母趾の内反方向への運動可動性)が改善されるならば、外反角 は若干の改善が見られるケースもありますが、あまり大きな期待は持てません。保存療法の目的は、疼痛や炎症の改善と、さらなる悪化の予防に主眼が置かれます。整形外科では、手術が検討されます。

 

  外反母趾の治療1

外反母趾の治療2
外反母趾テーピング方法の紹介ページはこちら

 

 

秋元接骨院が推奨する外反母趾の対策方法

1. あれこれ始める前に医師の診察を受けましょう
 
外反母趾の治療には、手術、装具療法、体操など理学療法、テーピングなどがあります。
 治療方法を選択する上で重要なのは、外反母趾の程度や状態を正しく把握することです。そのためには、整形外科や足の専門外来などで、医師の診察とアドバイスを受けましょう。
 病院へ行くことに不安がある方や、どのような病院に行けば良いか分からないなど、ご心配の方は当院でもご相談を受け付けます。
 外反母趾の程度が軽度、あるいは中程度の中でも比較的軽い場合は、装具や足指体操、テーピング、靴の改善などのメンテナンスを行うことで回復が期待できます。
 中程度以上の比較的進行した外反母趾では、装具やテーピングなど手術以外の方法によるメンテナンスの場合、その角度が現状より僅かに改善されることもありますが、あまり期待はできません。生活条件や症状などの具合により手術を含めた対策を検討する必要があります。手術によるメリットとデメリットなど医師の説明を充分に聞いた上で治療方法を選択しましょう。尚、手術以外の方法を選択する場合は、痛みや歩行バランスなど諸症状の改善と外反母趾の進行予防のためのメンテナンスと考えてください。

2. 外反母趾になった原因を考えましょう
 
外反母趾の治療やメンテナンスを行う前に、自分がなぜ外反母趾になったのか、その原因をしっかり把握しなければなりません。
 原因が分からないまま治療などを行っても、その原因が排除されない限り症状の改善は見込めません。また、進行を食い止め予防をするためにも原因の除去が最も大切な対策となります。
 例えば、靴が合わないのがきっかけで外反母趾になったとします。極端な事をいいますと、手術までして治したのに、また合わない靴を履き続ける事で外反母趾は再発してしまうのです。「外反母趾を治して、かわいい靴やかっこいい靴を履いて思いっきりおしゃれをしたい」などと考えて、思い切って手術を受け、せっかく外反母趾を治しても、このような考えでは、再発するのは目に見えています。「外反母趾の再発は、手術をした医師が腕が悪いからだ」と言って、医師にやつあたりしてもその先生がかわいそうです。
 外反母趾を引き起こす原因は様々なので、自己判断だけではとても危険です。明らかにこれが原因だと分かっている場合はともかく、医師やその他の専門家に相談したり、家族など生活を共にしている人の意見を聞くことも大切です。そして、その原因がある程度分かったら正しい対処方法も見えてきます。

3. 外反母趾に対する日頃のメンテナンス

(1) 外出後に痛みがでたらまずアイシングをしましょう。
 外出中に足指などに負担をかけて炎症を起こしたら、発赤や腫れあるいは痛みの症状が出現します。
 母趾の付け根に炎症が起きているときは、関節軟骨や関節周囲の靱帯、滑膜などにダメージを受けている状態です。この繰り返しで関節の変形や周囲組織の病態悪化が進行していきます。アイシングは炎症症状を鎮め、病態の悪化を予防する効果があります。従って、痛みや炎症が起こったら、放置せず にアイシングをしてあげてください。アイスパックや保冷剤をタオルやハンカチでくるんで、痛い部分を中心に約15分冷やしてください。アイシングの代わりに冷湿布を貼るのも有効です。 また、アイシングや湿布をするときに、包帯で固定をするとさらに効果があります。
 アイシングの際に包帯をするときは、包帯を巻いた上から直接アイスパックなどを当ててください。また、湿布をする場合は、湿布を先に貼り、その上から包帯を巻いてください。


(2) 毎日指間パッドで指の間を広げてストレッチしましょう。

  足の爪にマニキュアを塗るときなどに使う指の間に挟むパッドです。ドラッグストアや東急ハンズ、ロフトなどの雑貨を取り扱う専門店やデパートなどでも売っています。
 指間パッドを装着し、足の指をしっかり広げましょう。また、この時に、マジックベルトや伸縮包帯などで中足・足根部分を締めるとさらに効果が上がります。外反母趾は、母趾が外反するだけではなく、第1中足骨の内反・回内も生じています。この第1中足骨の内反のケアには、中足・足根部分のメンテナンスも重要になります。
 窮屈な靴や合わない靴を一日履いたりなどで、足指に負担をかけたときは、特にこのメンテナンスを行ってください。
 時間は約20分から30分ぐらいが目安です。つけっぱなしで長時間放置するのは、痛みや痺れなどの原因となるので、この目安時間を厳守してください。

(3) 足指の関節や足裏の筋肉、ふくらはぎやすねの筋肉の疲労を取りましょう。
 指圧やマッサージなどで足や脚部の疲労を取り、こわばった組織をほぐしましょう。
 こわばったり、むくんだりしたまま放置すると歩行バランスがくずれて、外反母趾の悪化の原因となってしまいます。
 特に足裏の中足骨頭部、土踏まず、 あるいは足指、ふくらはぎやアキレス腱、すねの外側などの組織が硬くなりやすい部分なので、指圧、マッサージ、ストレッチなどを併用してほぐすことで、足の代謝が高まり、足の動きも改善されます。

(4) 包帯やマジックバンドなどで就寝時に横アーチの矯正をしましょう。
 
マジックバンドや伸縮性の包帯などで中足部分を締めると、外反母趾や開張足などのメンテナンスになります。
 整形外科の青木孝文先生が推奨している方法では、5cm幅の伸縮性包帯で母趾の付け根と小趾の付け根のふくらみから中足(足の甲)の部分にかけてやや強めに4〜5回ほど巻くとの事。あまり強く巻くと痛みや違和感でつらくなるので、強すぎず弱すぎず 、圧迫感をわずかに感じる程度の締め具合を練習して、巻き加減を修得する必要があります。
 これを就寝中だけ、毎日行うことで外反母趾などによる諸症状が改善した症例があります。

(5) スポーツやウォーキングなど運動時は普段よりも靴のフィッティングに注意しましょう。
 運動中は日常生活動作よりも動きが激しく足にも推進力や加速力が加わるために靴の中で足が前方へ滑りやすくなります。靴の中で足が前方へ滑っていくと、当然足趾は靴の先端部分で圧迫されてしまいます。このまま放置していると母趾の付け根の痛み、しびれ、足裏の痛み、タコやウオノメの痛みなど足の姿勢不良によるトラブルが発生し、外反母趾を悪化させる大きな要因となります。
 スポーツシューズやウォーキングシューズを選ぶときは、以下の事項に注意してください。

 足の長さ(足長)を実測し、その長さにプラス1〜1.5cmの靴を選ぶ。
足の長さは踵の最後端から足指の最先端(一般的に母趾か2趾のどちらか長い方の先端)までを測ります。自分で上手く測れない場合は靴店で測ってもらいましょう。その時に足の横幅(足囲)や周径(足幅)も測りましょう。足趾の付け根の中足骨頭の位置でメジャーなどで測ります。足長と足囲が分かれば靴の適性サイズがある程度特定できます。

 安定性のある靴を選ぶ。
 靴を床に置いて踵の中心部分を手の指で上から軽く押してみます。その時に靴が左右にぐらつかず安定しているものを選びましょう。靴の安定性が悪いとウォーキングや運動時に足が不安定となり、ケガの原因となることがあります。また足が不安定な分、身体で安定性を保とうとすると身体に余計な力が入り運動パフォーマンスが低下します。

 靴の履き口や踵(かかと)部分が緩すぎず、きつすぎずピッタリフィットしているものを選ぶ。
 靴の履き口や踵周りがきついと当然ながら足の痛みや靴擦れの原因となります。また逆に緩くても靴の中で足が前方へ滑り、足趾を圧迫することになります。足趾が靴の先に押し付けられて曲がると外反母趾が悪化することはもとより、足裏の筋肉や腱膜が引っ張られて足底腱膜炎の原因になる他、踵の痛みや靴ずれの原因にもなります。

 靴ひもでしっかり足をホールドする。
 靴ひもを縛るときは踵を地面に着け、一方でつま先は浮かせて上に向けた姿勢にし、踵を靴のヒール部分にしっかり密着します。その姿勢のまま靴ひもをしっかり縛ります。靴ひもの締め具合は指を一本挿入すると何とか挿入できる程度のわずかな余裕を持たせます。あまり強く締めすぎると足の甲や足首近くで痛みや腱鞘炎などを起す原因となるので注意しましょう。
 このように靴の履き方が正しくできれば、つま先部分は1cm〜1.5cmの余裕ができます。また足首や足の甲の部分でしっかりホールドされていると運動中も靴の中で足が前方へ滑るのを防ぎ、外反母趾の痛みなど足のトラブルを起しにくくなります。

  タイトル文字

外反母趾の治療3

外反母趾の治療4

外反母趾の治療5

外反母趾の治療6

外反母趾の治療7

外反母趾の治療8

外反母趾の治療9
外反母趾テーピング方法の紹介ページはこちら
 

 

 
宇宙のくつ下広告外反母趾グッズ・健康靴下・サポーターユウキ
 

 

 秋元接骨院のホームページ サイト内ページ一覧

 
ふしぎな5本指くつ下広告

フットアジャストセラピーの案内

 
pegeNO.068
秋元接骨院のホームページ
※このサイト内に表示されている内容すべてにおいて無断使用を禁止いたします。
Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊 最終更新日2016年9月21日
 
カワイイ足のためにピエシェリ