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下腿と足関節のスポーツ障害B
シンスプリント(下腿内側の疲労性炎症)

 シンスプリントは、下腿の脛骨内側後方下1/2に起こる炎症性の痛みです。原因の多くはランニングや反復するジャンプなどの運動で発症し、年齢は中学生から30代の成人の間で多く 見られます。
※ シンスプリントの解釈により下腿内側下部に限らず、下腿のあらゆる部位に起こる骨膜性あるいは骨皮質性の炎症を全てシンスプリントとする場合もありますが、このページでは下腿内側後方下1/2に起こる場合のみをシンスプリントとして解説します。

 病態と原因
 シンスプリントの解釈やメカニズムには諸説ありますがメカニズムの観点から有力な説として以下の2点を紹介します。

(1) 筋・腱の張力によるもの
 後脛骨筋(
下方に図有)などの疲労により回内足(足の縦アーチが下がり、足の重心点が内側に移動する)が起こり、ヒラメ筋を支える腱膜が 、これと接続する脛骨の骨膜を反復的に引っ張ることで骨膜に炎症が起こるという説 。ヒラメ筋の腱膜付着部とシンスプリントの発症部位が一致する点と、その他の組織はこの部分に付着していない点、さらにつま先立ちによるヒラメ筋の緊張で疼痛が誘発される点からこの説は有力視されています。

(2) 脛骨の骨皮質にかかる反復性応力によるもの
 ランニングやジャンプの繰り返し動作では、足関節の背屈と底屈が繰り返されますが、この足関節の背屈と底屈は単純な屈伸動作ではなく、背屈時に回外、底屈時に回内運動が加わる複合運動です。従ってこの様な動作の繰り返しにより、脛骨には張力と圧迫力を反復する応力が作用します。特に脛骨 は前後面でみるとやや内反し、側面でみるとやや後弯しているため、脛骨内側後部の骨皮質(骨の表層部分)に その応力の作用が最も働きやすくなります。その応力の作用に加え、地面からの衝撃と体重による圧力が反復されることで骨皮質がダメージを受けて炎症を発症するという説です。この説ではシンスプリントの患者に対して、骨シンチグラムという検査方法で観察するとその半数に陽性を示す結果がでている点と、筋膜切開術により、その半数以上に骨皮質の骨芽細胞 (こつがさいぼう:骨の形成を行う細胞)の増生などが見られた点などから、病変が筋膜や腱膜では無く骨皮質に起こっていると指摘しています。

 症状
 疲労骨折との鑑別が必要ですが、疲労骨折では、骨折線に沿った限局した範囲の圧痛ですが、シンスプリントでは、脛骨内側後縁の縦径半分辺りから足首の内くるぶしの上ぐらいまで縦に長く圧痛の範囲が広がっています。
 単純X線像では異常を認めないことも多いのですが、脛骨内側に縦に長い骨皮質の肥厚や膨隆(疲労骨折などで見られる骨修復反応とは異なるもの)が見られる場合もあります。 また、触診でもやや縦長の有痛性の膨隆(硬さのある腫れ)を触知することがあります。
 疼痛は、運動した後に痛みが出る状態から始まり、悪化すると運動中にも痛みが起こるようになり運動が困難となります。
 足部に外反足(回内足)や外反偏平足などのアライメント異常を有している場合や、下腿の内反変形(すねがO脚状に弯曲していること)を有している場合に発生頻度が高くなる傾向が見られ、またそのようなアライメント異常がある場合は再発も多いようです。

※ シンスプリントの圧痛・疼痛出現部位は、下腿内側の脛骨後縁(右画像の赤線部分)に現れます。赤線より後方はアキレス腱や腓腹筋、長趾屈筋や後脛骨筋の腱などがあります。

 

  シンスプリントの原因

シンスプリントの原因2

シンスプリントの症状
シンスプリントの圧痛・疼痛部位(赤線部分)

 

シンスプリントの好発部位 後脛骨筋の図 ヒラメ筋の図

 

※ 左図: シンスプリントは下腿の脛骨内側後方下1/2の範囲で縦長に起こるため、圧痛もそのエリアに縦長に触知します。脛骨は前後面でやや内反(内側が反る)し、側面で後弯(後方に反る)しているため、疲労骨折やシンスプリントは脛骨の内側後部に発症しやすい形状といえます。

※中央図: 後脛骨筋(こうけいこつきん)は、右図のヒラメ筋よりもさらに奥の骨に近いところにあるインナーマッスルです。足の縦アーチを持続的に支えています。この筋肉が疲れると足の縦アーチが下がって偏平足を生じます。

※ 右図: ふくらはぎの筋肉を下腿三頭筋といいますが、その下腿三頭筋は表層の腓腹筋内側頭と外側頭及び深層のヒラメ筋の3つの筋頭 (きんとう)で構成され、アキレス腱により脛骨下部から踵骨に固着されています。シンスプリントの好発部位は、アキレス腱の一部でヒラメ筋を支えるヒラメ筋腱膜(薄い板状の腱を腱膜といいます。)とヒラメ筋との内側境界部分と一致します。足部の回内時にその部分に張力が掛かるため腱膜が接着する骨膜 や骨皮質にも張力が掛かり、反復や持続的な負荷で炎症を起こしやすくなります。

     

 治療と予後
 アイシングや冷湿布、包帯固定などを施行し、痛みが治まるまで安静とすることが最も効果があります。安静期間は約2〜3週間とし、患部に負担の掛からない運動は許可します。
 この障害は運動初心者や運動再開初期に起こることが多く、一度生じると繰り返し発生する場合もあります。予防のためには、脚部に衝撃と体重負荷が同時に掛からない方法(自転車や水泳、ウエイトトレーニングなど)で脚力を強化すると効果があります。
 尚、外反足や外反偏平足などのアライメント異常を有する場合は、ウエッジソールなどを靴の中敷に固定してアライメントの補正をすると効果があります。

  シンスプリントの治療

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Copyright © 2012 秋元接骨院 秋元 英俊 最終更新日2016年9月21日
 
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