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フットボーラーズアンクルsports medicine page No.15

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フットボーラーズアンクル・衝突性外骨腫

サッカーやラグビーなど急激な方向転換を行うスポーツでは足関節の関節面に過度の圧迫や剪力をもたらします。これらの刺激により足関節内に骨棘(こつきょく:文字通り骨のとげ)や裂離骨折(れつりこっせつ)などによる骨増生を生じることがあります。この関節内の骨増生により起こる障害を衝突性外骨腫 (しょうとつせいがいこつしゅ)またはフットボーラーズアンクル(footballer's ankleまたはImpingement exostosis)といいます。

※ 骨増生(こつぞうせい)
骨や骨の表面を覆う骨膜(こつまく)は、過剰な刺激や組織の損傷を受けると、組織の修復機転が作用して骨を増殖します。この現象を骨増生といいます。骨折した骨が再び癒合するのは、この修復機能によるものです。
関節に骨増生が起こると骨棘と言われる骨の盛り上がりが出来ます。この骨棘により関節が安定することもありますが、骨増生が過剰に生じたり、関節運動を妨げる部分に生ずると、痛みや運動障害の原因となるために問題となります。

発生原因

足関節の底屈・背屈運動を過剰に繰り返すことで、脛骨遠位端関節面と距骨滑車関節面が衝突と摩耗により微細な損傷を生じます。この損傷を修復するために骨増生が起こり、骨棘形成に至ります。特に捻挫などの足関節損傷により足関節が不安定な状態にある場合に発生確率が高くなります。
サッカー、体操、陸上競技、バスケットボールなどのスポーツ障害として見られることが多いですが、稀に階段や傾斜地の昇降を繰り返す労働などでも見られることがあります。

正常な足関節のX線画像
正常な足関節の内側面骨格略図

フットボーラーズアンクル発生幾序
足関節前面の骨棘略図

症状

足関節の圧痛や運動痛、可動域制限がみられ、関節内遊離骨片(剥離した骨が癒合せずに関節内に残存した状態)が存在すると嵌頓症状 (異物が関節内に挟まった感覚)を訴えることもあります。
診察は整形外科が専門で、整形外科の画像検査により診断が確定されます。

治療と予後

サポーターやテーピングあるいはその他の装具による固定で関節を安定させることが大切です。
保存療法では関節可動域の制限が残存しますが、予後は比較的良好で、骨棘が存在しても日常動作に支障が無い場合が多く、また運動時においてもサポーターやテーピングで関節を固定すれば問題無いことがほとんどです。しかし、運動時の痛みや可動域制限による障害が大きい場合や、スポーツ種目によっては整形外科による遊離骨片や骨棘の除去手術を行うこともあります。


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