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シンディング・ラーセン・ヨハンソン病child medicine page No.19

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シンディング・ラーセン・ヨハンソン病
(膝蓋骨下端の成長期骨端症)

膝蓋骨下端成長軟骨に炎症や石灰化、骨端線離開などを生じた障害で、10代前半の男子に多く見られます。
外観や症状からジャンパー膝と同様に扱われる場合もありますが、この時期の男子では膝蓋骨の骨形成が成長過程にあり、膝蓋腱(膝蓋靭帯)よりも膝蓋骨の成長軟骨は強度が弱いため、ジャンパー膝を発症するよりはシンディング ・ラーセン・ヨハンソン病や分裂膝蓋骨、オスグッド病などを起こす確立の方が非常に高いといえます。
この障害は、1921年にSinding,Larsen,Johanssonの各医師がそれぞれ発表したためこの名称がついています。

シンディングラーセンヨハンソン病の発症部位
シンディングラーセンヨハンソンの圧痛点

症状

膝蓋骨下端の圧痛、およびその周囲の腫脹、運動時の疼痛、階段昇降時の疼痛、膝立ち姿勢時の圧迫刺激による疼痛などを訴えます。
X線写真では、膝蓋骨下端に石灰化像が見られることで当該傷病と診断されます。ただし、発症初期などではX線像での異常が見られない場合もあり、ジャンパー膝と診断されることもあります。
Medlar, R. C.医師は、著書「Medlar, R. C., et al., ‘Sinding-Larsen-Johansson Disease. Its Etiology and Natural History , Journal of Bone & Joint Surgery, 
December 1978, vol.60, no.8, p.1113-1116. (Level of Evidence 1B)」中に、X線画像上において4つのステージに分類しています。整形外科では病状判断や治療方針を概ねこの指標に準じた判定により判断しているようです。

Medlarの分類

 stage1:X線上異常なし。この場合、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)と診断される。

 stage2:膝蓋骨下端に不整な骨核や石灰化像が見られる。

 stage3:不整な骨核や石灰化部分が癒合した画像。

 stage4A:石灰化した骨端軟骨が膝蓋骨本体と癒合した画像。

 stage4B:石灰化した骨端軟骨が膝蓋骨と癒合せず離開したままの画像。

治療と予後

症状が軽度であれば、安静により軽快します。
スポーツ活動の継続を強く希望する場合は、テーピングなどの補強で可能な場合もありますが、運動終了後のケア(アイシングや固定など)も合わせて行うことが大切です。
症状が重い場合、固定により安静保持を指導します。その場合は、痛みがほぼ消失するまでの間、患部に負荷の掛かる運動は中断させます。
安静期間は、軽度の場合3週〜4週、運動時にかなり痛みを伴うような場合は3ヶ月程度、日常生活にも支障を来すほど重症では6ヶ月以上を要します。
予後は良好で、膝蓋骨の形成が完成されれば再発も起こりません。


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