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いわゆる筋肉痛を生ずる筋肉や筋膜の炎症です。
大腿部の筋膜炎は、陸上やサッカー、バスケットボールなど、跳躍や走る動作が中心のスポーツで多く起こります。
この大腿部の筋炎・筋膜炎を生じた状態で無理な運動を続けると、大腿部の肉離れや膝関節の障害を続発することも多いので慎重な対応を要します。
以下、大腿部の主要な筋肉について、それぞれ解説します。
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は、大腿部前面の主力筋肉です。大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋の4つの筋頭からなり、膝蓋骨の上部で1つの腱にまとまって膝蓋骨および脛骨粗面に付着しています。
大腿四頭筋の運動作用は、主に膝関節の伸展です。従って、ジャンプをする、ボールを蹴る、坂や階段を登るなどのときに力を発揮します。また、大腿直筋は単独で股関節の屈曲時にも作用し、下肢を前方に持ち上げたり、蹴り上げるとき、あるいは仰向けで寝ているときに上体を起こす際(ただし膝伸展位のとき)に働きます。
大腿四頭筋が筋・筋膜炎を起こすと、大腿部前面の運動痛や腫脹、熱感、膝崩れ現象(座位から立ち上がるときや階段を降りるときに膝がガクガクして不安定になる状態)が現れ、ひどい場合は歩行時に脚を前に出すだけでも力が入りずらい状態になります。
治療は、アイシングと安静、冷湿布などで十分です。痛みが引かない場合は整形外科の診察や柔道整復師の施術を受けましょう。
尚、大腿四頭筋の中でも外側広筋や内側広筋は大腿骨の骨膜に密着しているため、過剰な運動により組織の微細断裂と筋肉内出血を起こすと骨化性筋炎 (こつかせいきんえん:筋肉の中に骨様組織を形成すること)を生じることがあるので注意が必要です。
大腿部後面の筋肉は、外側から大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)で構成され、これらを総じてハムストリングと呼ぶこともあります。
運動作用は、ハムストリング全体で膝関節の屈曲、大腿二頭筋短頭(だいたいにとうきんたんとう)を除く3つの筋で股関節伸展、大腿二頭筋長頭 (だいたいにとうきんちょうとう)と短頭合わせて膝関節が曲がった状態の時の下腿の外旋(外捻り)、半腱様筋と半膜様筋は膝関節が曲がった状態の時の下腿の内旋 (内捻り)を行います。具体的には短距離走やその他の運動中のダッシュ時に最も力を発揮します。従って、ダッシュを繰り返す練習などで筋・筋膜炎を起こすことが多くなります。
ハムストリングが筋・筋膜炎を起こすと、大腿後面の運動痛や腫脹、熱感、荷重歩行時の疼痛などが起こります。
ハムストリングは肉離れ(筋断裂)の好発部位で、筋・筋膜炎を生じていると肉離れを発症する確立も高くなります。
治療は、アイシング、安静、冷湿布で十分ですが、皮下出血や強い腫れと痛みがある場合は肉離れを発症している可能性が高いので、整形外科や接骨院の治療を受けましょう。
股関節を含む大腿部の前内側には、恥骨筋(ちこつきん)、短内転筋(たんないてんきん)、長内転筋(ちょうないてんきん)、小内転筋(しょうないてんきん)、大内転筋(だいないてんきん)、薄筋(はっきん)、縫工筋(ほうこうきん)があります。これらの筋肉は総じて主に股関節の内転作用を有します。
大腿内転筋群の筋炎・筋膜炎は、ジャンプ競技やダンス・バレーなどの踊りで見られることが多く、特に膝を外に向けた状態でしゃがんだり伸びたり(すなわち股関節と膝関節の同時屈伸)を繰り返し行う動作で生じます。
症状は大腿部内側の中央から上部(股の付け根辺りまで)の範囲で、運動痛や腫脹、熱感を生じ、時に歩行時の跛行(はこう:足を引きずるような動作)が見られます。また、両側性(左右同時)に起こる症例も多く見られます。
大腿内転筋群の筋炎・筋膜炎は重症化することがほとんど無く、運動を中断して安静にすることで軽快します。
原因として、運動などを本格的に始める初期や練習内容の変更、あるいは練習量の増加などの際に起こりやすい傾向があります。従ってその様な場合は、運動方法や練習量に慣れるまで、休息やアイシングなどのメンテナンスを効果的に施行することが有効です。
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