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大腿骨遠位骨端線離開 (だいたいこつえんいこったんせんりかい)は、大腿骨の膝に近い(遠位)骨端線部分で起こる骨折です。
原因は、高所より飛び降りたときに膝が過伸展した場合と、事故などで膝の正面や外側から強い衝撃を受けたときに起こります。
骨折を起こすと荷重歩行ができなくなり、膝周辺は強い腫れと皮下出血が起こります。
骨折片の転位(骨のずれ)があれば下肢は健側(けがをしていない側)と比較して短縮し、膝上の部分で階段状に変形し、膝から下の脚部がやや外側に捻れたようになります。
レントゲンでは、骨折片の転位があれば、近位骨折片は後方へ転位します。この時、この骨折端が膝後方の血管(膝窩動脈など)を圧迫し、下腿から下部のチアノーゼを生ずることもあります。
遠位骨折片は、近位骨折片の上に重なるように前方へ転位し、尚且つ外方へ転位します。また、大腿骨の関節端は前方へ横軸回転します。
外側から強い外力を受けて、大腿骨近位骨折片が内後方へ転位した場合は、遠位骨折片に生じた三角形状の鋭利な骨折端により、膝関節包(ひざかんせつほう)の損傷や靱帯損傷を伴うことが多くなります。
治療は、整形外科にて整復と固定が行われます。転位がある場合、膝関節直角鋭角屈曲位でギプス固定し、経過と共に屈曲角度を緩めて固定を修正します。
骨折部の癒合後に骨端線閉鎖による下肢の短縮(骨端線が成長の途中で早く閉鎖してしまうと骨の長径成長が止まってしまう)や内反あるいは外反変形を生ずることがあります。日常動作に支障があるなど顕著な短縮や変形に至る場合は、手術的に矯正することになります。
※ 骨端線は、成長軟骨で構成された部分で、骨端と骨幹の間に線状に存在するため骨端線と呼ばれています。この部分は骨の長径成長のために骨の元になる軟骨を増殖しています。この骨端線が成長期を終えた時、あるいは骨折などにより破壊されて骨増殖の機能を失うと骨端線閉鎖という状態になり、骨の長径成長が止まります。
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