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アキレス腱滑液包炎sports medicine page No.13

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アキレス腱滑液包炎・ハグランド病

アキレス腱の踵骨(しょうこつ:かかとのほね)付着部には、アキレス腱と他の組織との摩擦を軽減するための滑液包(かつえきほう)が存在します。この滑液包が靴などによる摩擦や圧迫刺激で炎症を起こします。この障害をハグルンド病(Haglund's disease、ハグランド病)、もしくはパンプバンプ病(pump bump disease)と呼ばれています。
アキレス腱周囲の滑液包には、皮下組織とアキレス腱との間にあるアキレス腱皮下滑液包とアキレス腱と踵骨の間にある踵骨後部滑液包などが存在します。アキレス腱滑液包炎ではこの一方の滑液包もしくは両方が炎症を起こします。

アキレス腱付着部の略図
ハグランド病の発生原因

原因

靴のかかと部分(ヒールカウンター)の形状が合わない場合に発症しやすいため、靴を新調したときに起こる症例が多く見られます。また、踵の骨が通常よりも後上方に大きく盛り上がった形状をしている人や、ハイアーチ、あるいは内反足の人は、滑液包が踵骨の膨隆部の圧迫や摩擦を起しやすくなるため、滑液包炎の発生頻度が高い傾向があります。
このように、主として靴のかかと部分による圧迫や摩擦刺激を原因として起こります。

症状

一般的症状として、アキレス腱の踵骨付着部および周囲の圧痛、腫脹、発赤が見られ、足関節背屈(足先を上に向ける方向に足首を曲げること)によるアキレス腱伸張で疼痛を誘発することもあります。
尚、皮下滑液包炎では、アキレス腱踵骨付着部のやや外側に腫瘤と発赤を認め、この症状はpump bump(パンプスによるこぶ)と呼ばれています。
一方、踵骨後部滑液包炎では、アキレス腱の踵骨付着部の内側に圧痛を触知しますが、外観的に顕著な腫瘤を形成する症例は非常に少ないです。

アキレス腱付着部皮下滑液包炎の症状
踵骨後部滑液包炎の症状

治療と予後

炎症が著しい場合は1週間ぐらいの安静を要しますが、ほとんどの場合、踵を少し高くするヒールウエッジを靴に挿入して、靴のかかと部分が患部に当たらないようにするか、踵との適合性が高い靴と交換することで解決します。また、ハイアーチや内反足の場合は踵が外側に倒れるような傾斜を起こすために、靴と骨隆起部との圧迫や接触を起すので、踵の外側を持ち上げるように調整するRウエッジを使用すると症状を改善することができます。

ヒールウェッジの効果
市販のヒールウェッジ

内反足の骨格略図
Rウェッジによる内反足の調整

踵や足部の形状に異常があり、慢性化の傾向を呈する症例では整形外科による手術が検討されます。
通常予後は良好ですが、皮下滑液包に形成した腫瘤は慢性化すると痛みを感じなくなり、そのまま固まって残存することがあります。この残存した腫瘤により再び炎症を繰り返すことがあります。


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